ふ‐ばつ【不抜】 の意味

  1. [名・形動]しっかりしていて動かないこと。意志が強くて動揺しないこと。また、そのさま。「堅忍不抜の精神」
    • 「其約束の堅固―なるに感心するのみならず」〈福沢福翁百話
  • 名詞
  • ふ‐ばつ【不抜】の例文

    出典:青空文庫

    • ・・・そうして、不抜の高き塔を打ちたて、その塔をして旅人にむかい百年のちまで、「ここに男ありて、――」と必ず必ず物語らせるがよい。

      太宰治「もの思う葦」

    • ・・・文学の本質は、くりかえして云うが、その芸術の魅力によって、人間の心持を高める一つの確固不抜な要素をもっているものであり、少くとも文学として或る作品を手にとりあげた時、大衆は、自分の心持が人間として高められることを自然に求めている。

      宮本百合子「今日の文学に求められているヒューマニズム」

    • ・・・の内での生活は、特に老パルチザンである指導者アントーヌィッチの洞察と生活の意義に対する目標の確固不抜性、人生に対する愛と評価との態度は作者の心に湧いている生きることのよろこびとともに鳴って描かれている。

      宮本百合子「作品のテーマと人生のテーマ」