空蝉（うつせみ）とは？意味・読み方・使い方

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うつせみ【^▽空^×蝉】
の解説

《「うつしおみ」が「うつそみ」を経て音変化したもの》

１この世に現に生きている人。転じて、この世。うつしみ。
1. 「いにしへもしかにあれこそ—も妻を争ふらしき」〈万・一三〉

２《「空蝉」「虚蝉」などの字を当てたところから》蝉の抜け殻。また、蝉。《季夏》「—を妹が手にせり欲しと思ふ／誓子」
1. 「—の身をかへてける木 (こ) のもとになほ人がらのなつかしきかな」〈源・空蝉〉

[補説]作品名別項。→空蝉

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#季語（夏・動物）
#名詞

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うつせみ【空蝉】
の解説

源氏物語第3巻の巻名。光源氏17歳。源氏が空蝉の寝所に忍びこむが拒まれることなどを描く。

源氏物語の登場人物。衛門督 (えもんのかみ) の娘。伊予介 (いよのすけ) の後妻。源氏の贈った歌によってこの名がある。

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［江戸時代までの文学］の言葉

出典：デジタル大辞泉（小学館）

空蝉の慣用句・熟語(1)

出典：デジタル大辞泉（小学館）

うつせみの【空蝉の】

［枕］１人間・世間・現世の意から「世」「世の人」などにかかる。「—世の人なれば」〈万・一七八五〉２蝉の抜け殻の意から「むなし」「わびし」などにかかる。「—むなしき恋に身をやかへてむ」〈新古今・恋二〉

空蝉の前後の言葉

空蝉の例文(2)

出典：青空文庫

･･･んだいろいろの虫は、空蝉のその羅の柳条目に見えた。灯に蛾よりも鮮･･･泉鏡花「茸の舞姫」
･･･こで藻抜けて、ここに空蝉の立つようなお澄は、呼吸も黒くなる、相撲･･･泉鏡花「鷭狩」

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