へる【経る/歴る】 の意味

  1. [動ハ下一][文]ふ[ハ下二]
  1. 時日が過ぎる。時がたつ。「20年の歳月をて工事が完成した」
  1. その場所を通る。通過する。経由する。「アメリカをてヨーロッパへ行く」
  1. ある定まった過程・道筋を通る。「委員会の審議をへる」「多くの困難をて成功した」
  • へる【経る/歴る】の例文

    出典:青空文庫

    • ・・・ただ彼の知っているのは月々の給金を貰う時に、この人の手を経ると云うことだけだった。

      芥川竜之介「保吉の手帳から」

    • ・・・とを心すともなく直視めながら、一歩進み二歩行く内、にわかに颯と暗くなって、風が身に染むので心着けば、樹蔭なる崖の腹から二頭の竜の、二条の氷柱を吐く末が百筋に乱れて、どッと池へ灌ぐのは、熊野の野社の千歳経る杉の林を頂いた、十二社の滝の下路であ・・・

      泉鏡花「政談十二社」

    • ・・・むかしのもの語にも、年月の経る間には、おなじ背戸に、孫も彦も群るはずだし、第一椋鳥と塒を賭けて戦う時の、雀の軍勢を思いたい。

      泉鏡花「二、三羽――十二、三羽」