ほん‐ろう【翻弄】 の意味

  1. [名](スル)思うままにもてあそぶこと。手玉にとること。「運命に翻弄される」
  • 名詞
  • ほん‐ろう【翻弄】の例文

    出典:青空文庫

    • ・・・ 何と言っても幼い両人は、今罪の神に翻弄せられつつあるのであれど、野菊の様な人だと云った詞についで、その野菊を僕はだい好きだと云った時すら、僕は既に胸に動悸を起した位で、直ぐにそれ以上を言い出すほどに、まだまだずうずうしくはなっていない・・・

      伊藤左千夫「野菊の墓」

    • ・・・我と底抜けの生活から意味もなく翻弄されて、悲観煩悶なぞと言っている自分の憫れな姿も、省られた。

      葛西善蔵「贋物」

    • ・・・その時刻の激浪に形骸の翻弄を委ねたまま、K君の魂は月へ月へ、飛翔し去ったのであります。

      梶井基次郎「Kの昇天」