まし‐ま・す【^▽在す／^×坐す】

の解説

［動サ五（四）］《動詞「ます」の連用形＋補助動詞「ます」から。「在 (ま) す」より一層敬意が加わる》

1. １ 「在る」「居る」の意の尊敬語。いらっしゃる。おいでになる。おわします。「天に—・す神よ」

   1. 「あはれ、仏も—・さず、聖 (ひじり) もいまさざる間に」〈三宝絵・下・序〉

1. ２ 物がある意の尊敬語。おありになる。

   1. 「御所には法皇をはじめまゐらせて、公卿殿上人…立てぬ願も—・さず」〈平家・九〉

1. ３ （補助動詞）

   1. ㋐（形容詞・形容動詞の連用形、断定の助動詞「なり」の連用形「に」などに付く）「だ」「である」の意の尊敬語。…でいらっしゃる。

      「未だ位にもつき給はずして、姫宮にて—・しける時に」〈今昔・一一・一八〉

   2. ㋑（動詞の連用形に付く）「てある」「ている」の意の尊敬語。…ていらっしゃる。

      「御念仏の声やうやう弱らせ—・しければ」〈平家・灌頂〉

出典：デジタル大辞泉（小学館）

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