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まと・める【×纏める】例文一覧 8件

  1. ・・・どうも思慮を纏めることが出来ない。最早死の沈黙に鎖されて、死の寂しさをあたりへ漲らしている、を被った、不動の白い形から、驚怖のために、のひろがった我目を引き離すことが出来ない。 フレンチは帰る途中で何物をも見ない。何物をも解せない。丁度・・・<著:アルチバシェッフミハイル・ペトローヴィチ 訳:森鴎外「罪人」青空文庫>
  2. ・・・一つに纏める必要が何処にあると言いたくなるね。B 君はそうすっと歌は永久に滅びないと云うのか。A おれは永久という言葉は嫌いだ。B 永久でなくても可い。とにかくまだまだ歌は長生すると思うのか。A 長生はする。昔から人生五十と・・・<石川啄木「一利己主義者と友人との対話」青空文庫>
  3. ・・・夫の手伝いなしには、碌に柳行李一つ纏めることも出来なかった。見るに見兼ねて、大塚さんは彼女の風呂敷包までも包み直して遣った。車に乗るまでも見て遣った。まるで自分の娘でも送り出すように。それほど無邪気な人だった。 納戸から、部屋を通して、・・・<島崎藤村「刺繍」青空文庫>
  4. ・・・複雑な特性を簡単に纏める学者の手際と脳力とには敬服しながらも一方においてその迂濶を惜まなければならないような事が彼らの下した定義を見るとよくあります。その弊所をごく分りやすく一口に御話すれば生きたものを故と四角四面の棺の中へ入れてことさらに・・・<夏目漱石「現代日本の開化」青空文庫>
  5. ・・・近頃写生文の存在がようやく認められるにつけて、写生文家の態度はこうであると、云い纏めるのは一般の人の参考になる事と思うからこの篇を草したまでである。 俳句は俳句、写生文は写生文で面白い。その態度もまた東洋的ですこぶる面白い。面白いには違・・・<夏目漱石「写生文」青空文庫>
  6. ・・・間、事件と事件が衝突したり、捲き合ったり、ぐるぐる回転したりする時その優劣上下が明かに分るような性質程度で、その成行が比較さえできればいい訳だが、惜しい哉この比較をするだけの材料、比較をするだけの頭、纏めるだけの根気がないために、すなわち門・・・<夏目漱石「中味と形式」青空文庫>
  7. ・・・「私もそうおっしゃられると一言もございませんですが、もうこう堕ちてしまうと、全く今々の心配に追われるばかりで、とても考えを纏めるなんてことは出来なくなってしまうんです。さあ、明日母子二人がどうして命をつないで行こうと思うと、もうボーっと・・・<宮本百合子「一太と母」青空文庫>
  8. ・・・に於て作者は、戦争から一つのテーマを捉え来って、それを小説に纏めるという、作者の日々の条件からみれば実に驚くべき文学的努力を試みているのである。そして小説の様式も従来の小説というものの仕来りに準じている。読者は、作者の生きている境遇の烈しさ・・・<宮本百合子「昭和の十四年間」青空文庫>