み‐さかい〔‐さかひ〕【見境】 の意味

  1. 物事の見分け。善悪などの判別。識別。「前後の見境もなく行動する」
  • 名詞
  • み‐さかい〔‐さかひ〕【見境】の例文

    出典:青空文庫

    • ・・・と驚いたが、抱く手の濡れるほど哀れ冷汗びっしょりで、身を揉んで逃げようとするので、さては私だという見境ももうなくなったと、気がついて悲しくなった。

      泉鏡花「政談十二社」

    • ・・・それというのも、新しい弟子が来ると、誰彼の見境いもなしに灸をすえてやろうと、執拗く持ちかけるからで、病気ならともかく、若い娘の身で、むやみに灸の跡をつけられてはたまったものではないと、たいていの娘は「高い山から」をすまさぬうちに、逃げてしま・・・

      織田作之助「勧善懲悪」

    • ・・・それらは、今、雪に蔽われて、一面に白く見境いがつかなくなっていた。

      黒島伝治「雪のシベリア」