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め‐あたらし・い【目新しい】例文一覧 14件

  1. ・・・ そして、同じやるなら、今まで東京になかった目新しい商売をやって儲けようと、きつねうどん専門のうどん屋を始めることになった。東京のけつねうどんは不味うてたべられへん、大阪のほんまのけつねうどんをたべさしたるねんと、坂田は言い、照枝も両親・・・<織田作之助「雪の夜」青空文庫>
  2. ・・・ 町に育って芝居者になったドリスがためには、何もかも目新しい。その知らない事を言って聞せるのが、またポルジイがためには面白い。ドリスが珍らしがるのは無理もない。これまでした旅行は、夏になってイッシュルなぞへ行っただけである。景色が好いの・・・<著:ダビットヤーコプ・ユリウス 訳:森鴎外「世界漫遊」青空文庫>
  3. ・・・ この夫婦のように、深く相愛して愛におぼれず、堅く相信じて信に甘えないというのは、アメリカ人の目にはよほど珍しく目新しい一大発見として映ずるかもしれないが、日本人には実は少しも珍しくもなんともない、むしろ規準的な夫婦関係のスタンダードで・・・<寺田寅彦「映画雑感(※[#ローマ数字7、1-13-27])」青空文庫>
  4. ・・・その中でもこの地方のやや高山がかった植物界は、南国の海べに近く生い立った自分にはみんな目新しいもののように思われるのであった。子供の時分に少しばかり植物の採集のまね事をして、さくようのようなものを数十葉こしらえてみたりしたことはあったが、そ・・・<寺田寅彦「沓掛より」青空文庫>
  5. ・・・しかし本来はやはり客観的の真実の何かしら多少でも目新しい一つの相を提供しなければ随筆という読物としての存在理由は稀薄になる、そうだとすると随筆なら誰でも書けるとも限らないかもしれない。 前記の小説家もこんなことぐらいはもちろん承知の上で・・・<寺田寅彦「雑記帳より(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」青空文庫>
  6. ・・・またたとえば同じ景色を見るにしても、ただ美しいなと思うだけではじきに飽きてしまうでしょうが、心の目のよくきく人ならば、いくらでも目新しい所を見つけ出すから、決して退屈する事はないでしょう。それで観察力の弱い人は、言わば一生を退屈して暮らすよ・・・<寺田寅彦「夏の小半日」青空文庫>
  7. ・・・ 時々西洋へ出かけて目新しい機械や材料を仕入れて来ては田舎学者の前でしたり顔にひけらかすようなえらい学者でノーベル賞をもらった人はまだ聞かないようである。 そうはいうものの新しいものにはやはり誘惑がある。ある暖かい日曜に自分もとうと・・・<寺田寅彦「猫の穴掘り」青空文庫>
  8. ・・・ 表町の通りに並ぶ商家も大抵は目新しいものばかり。以前この辺の町には決して見られなかった西洋小間物屋、西洋菓子屋、西洋料理屋、西洋文具店、雑誌店の類が驚くほど沢山出来た。同じ糸屋や呉服屋の店先にもその品物はすっかり変っている。 かつ・・・<永井荷風「伝通院」青空文庫>
  9.           一 ぼんやり薄曇っていた庭の風景が、雲の工合で俄に立体的になった。近くの暗い要垣、やや遠いポプラー、その奥の竹。遠近をもって物象の塊が感じられ、目新しい絵画的な景色になった。ポプラーの幹が何と黒々・・・<宮本百合子「雨と子供」青空文庫>
  10. ・・・現実の複雑な力のきつさに芸術精神が圧倒される徴候がまだ目新しいものとして感じられていた当時、西鶴の名とともに云われたこの散文精神ということは、のしかかって来る現実に我からまびれて行こう、そしてそこから何かを再現しようという意味で、文学上、一・・・<宮本百合子「現実と文学」青空文庫>
  11. ・・・千人針というようなものが目新しい街頭風景であった頃は、確かにその気分が親たちの分別から流れ出して、若い男の思慮へ入り、そして、若い女のひとたちの眼のなかにも読みとられる反映となっていたと思う。多くの若い婦人を読者とする雑誌の小説などは、敏感・・・<宮本百合子「これから結婚する人の心持」青空文庫>
  12. ・・・を発表した島木健作氏のそれにつづく獄中生活者を描いた作品は、従来のプロレタリア文学に欠けていた人間描写とインテリゲンツィアの良心を語る、目新しいものとして一般からよろこばれた。これらの作品の題材の特異性、特異性を活かすにふさわしい陰影の濃い・・・<宮本百合子「今日の文学の展望」青空文庫>
  13. ・・・『サン』のカメラは、ぬけめなく国内国外の目新しい写真をあさっているわけだが、この福島県のある村の人たちが、結婚式に指紋をとる、という奇習を決定した情景を、いちはやくつたえたのだった。 その写真は、すべての人々に、奇異な印象を与えた。古風・・・<宮本百合子「指紋」青空文庫>
  14. ・・・何かのはじまりという期待と、同時に見当のつかなさもその顔々にあって、それは、玄関口の敷居や階段につけられた土足のあとの一つ一つがまだ目新しい自立会の生活全体の新しさと、全く調和している。 日向をさけて、建物のひさしの下によって佇みながら・・・<宮本百合子「風知草」青空文庫>