もく‐てき【目的】 の意味

  1. 実現しようとしてめざす事柄。行動のねらい。めあて。「当初の目的を達成する」「目的にかなう」「旅行の目的」
  1. 倫理学で、理性ないし意志が、行為に先だって行為を規定し、方向づけるもの。
  1. [用法]目的・[用法]目標――「目的(目標)に向かって着実に進む」のように、めざすものの意では相通じて用いられる。◇「目的」は、「目標」に比べ抽象的で長期にわたる目あてであり、内容に重点を置いて使う。「人生の目的を立身出世に置く」◇「目標」は、目ざす地点・数値・数量などに重点があり、「目標は前方三〇〇〇メートルの丘の上」「今週の売り上げ目標」のようにより具体的である。

もく‐てき【目的】の慣用句

  1. もくてきいしき【目的意識】
    • 行動の目的に対する明確な自覚。
  1. もくてきいん【目的因】
    • アリストテレスの説いた四原因の一。事物が何のために存在するか、行為が何のためになされるかを示す目的が、その事物の存在やその行為を理由づけるもの。→形相因質料因動力因
  1. もくてきいんとくがたかんゆう【目的隠匿型勧誘】
  1. もくてきかく【目的格】
    • 文中で、ある語句が動詞目的語であることを示す。賓格(ひんかく)
  1. もくてきけいしゅぎ【目的刑主義】
    • 刑罰の本質を、犯罪人から社会を防衛するため、あるいは犯罪人を教育して社会復帰させるための手段として考える立場。目的刑論。→応報刑主義教育刑主義
  1. もくてきご【目的語】
    • 文の成分の一。他動性の動詞の表す動作をこうむる人や事物を表す語。現代語では、一般に格助詞」を伴う。西洋文法では、直接目的語・間接目的語などに区別することがある。学校文法では連用修飾語に含めて扱われる。客語。
  1. もくてきぜい【目的税】
  1. もくてきち【目的地】
    • 目ざして行こうとする土地。「無事に目的地に着く」
  1. もくてきはん【目的犯】
    • 故意のほかに一定の目的を成立要件または加減事由とする犯罪。通貨偽造罪の成立には、偽造という行為のほかに使用するという目的を必要とするなど。
  1. もくてきぶつ【目的物】
    • 目的のもの。ある行為の対象となるもの。
  1. もくてきろん【目的論】
    • 哲学で、すべての事象は何らかの目的によって規定され、その目的に向かって生成変化しているとする立場。
  1. もくてきろんてきしょうめい【目的論的証明】
    • 神の存在証明の一。自然界に見いだされる合目的性から、そのような世界を創造した最高の知恵としての神が存在しなければならないとするもの。物理神学的証明。
  • もく‐てき【目的】の例文

    出典:青空文庫

    • ・・・しかも、その満足は、復讐の目的から考えても、手段から考えても、良心の疚しさに曇らされる所は少しもない。

      芥川竜之介「或日の大石内蔵助」

    • ・・・真個の第四階級から発しない思想もしくは動機によって成就された改造運動は、当初の目的以外の所に行って停止するほかはないだろう。

      有島武郎「宣言一つ」

    • ・・・じつに彼らは、抑えても抑えても抑えきれぬ自己その者の圧迫に堪えかねて、彼らの入れられている箱の最も板の薄い処、もしくは空隙に向ってまったく盲目的に突進している。

      石川啄木「時代閉塞の現状」