もの‐う・い【物憂い/×懶い】 の意味

  1. [形][文]ものう・し[ク]
  1. なんとなく心が晴れ晴れしない。だるくておっくうである。「―・い気分」
  1. 苦しい。つらい。
    • 「一夜を明かす程だにも、旅宿 (たびね) となれば―・きに」〈太平記・二〉
  1. [派生]ものうげ[形動]ものうさ[名]
  • もの‐う・い【物憂い/×懶い】の例文

    出典:青空文庫

    • ・・・ 保吉は物憂い三十分の後、やっとあの避暑地の停車場へ降りた。

      芥川竜之介「お時儀」

    • ・・・私は先達ても今日の通り、唯一色の黒の中に懶い光を放っている、大きな真珠のネクタイピンを、子爵その人の心のように眺めたと云う記憶があった。

      芥川竜之介「開化の良人」

    • ・・・お蓮は自堕落な立て膝をしたなり、いつもただぼんやりと、せわしなそうな牧野の帰り仕度へ、懶い流し眼を送っていた。

      芥川竜之介「奇怪な再会」