• で始まる
  • で一致する
  • で終わる
  • を説明文に含む
  • を見出しに含む

もみじ〔もみぢ〕【紅葉/黄葉】 の意味

  1. [名](スル)《動詞「もみ(紅葉)ず」の連用形から。上代は「もみち」》
  1. 晩秋に草木の葉が赤や黄色に色づくこと。また、その葉。こうよう。「美しく―した山」 秋》「山くれて―の朱 (あけ) をうばひけり/蕪村
  1. カエデの別名。また、その葉。
  1. 襲 (かさね) の色目の名。表は紅、裏は青。一説に、表は赤、裏は濃い赤とも。もみじがさね。
  1. 紋所の名。カエデの葉を図案化したもの。
  1. 鹿の肉。鹿には紅葉が取り合わせであるところからいう。

もみじ〔もみぢ〕【紅葉/黄葉】の慣用句

  1. 紅葉に鹿
    • 取り合わせのよいもののたとえ。
  1. 紅葉のような手
    • 幼い子の、小さくてかわいらしい手の形容。
  1. 紅葉を散らす
    • 恥ずかしさや怒りなどで顔を赤らめる。
      「顔に―・し畳を扣(たた)いて怒鳴り立つれば」〈鉄腸・花間鶯〉
  1. もみじあおい【紅葉葵】
    • アオイ科の多年草。高さ約2メートルになり、茎は木質化する。葉は深く手のひら状に裂けていて、カエデに似る。夏、赤い大きな5弁花を開き、1日でしぼむ。北アメリカの原産。観賞用。紅蜀葵(こうしょっき) 夏》
  1. もみじいちご【紅葉苺】
    • バラ科の落葉小低木。中部以北の山地に自生。枝にとげがあり、葉は卵形で手のひら状に切れ込みがある。4、5月ごろ、白い5弁花をつけ、実は黄色に熟し、味がよい。きいちご。 春》
  1. もみじおろし【紅葉卸し】
    • 大根に唐辛子を差し込んで一緒におろしたもの。また、大根おろしとにんじんおろしを合わせたもの。
  1. もみじがい【紅葉貝】
    • モミジガイ科のヒトデ。浅海の砂泥中にすむ。体は星形で直径約10センチ、青灰色や淡褐色。腕の縁に小さなとげが並ぶ。
  1. もみじがさ【紅葉傘/紅葉笠】
    • 《古今集・秋下の「雨降れば笠取山のもみぢばは行きかふ人の袖さへぞ照る」から、照る笠の意》日傘。日照り傘。
    • 中央を青土佐紙、周囲は白い紙で蛇の目に張った雨傘。貞享(1684~1688)ごろから江戸に流行し、初めは日傘にしたという。
    • キク科の多年草。山地の林下に生え、高さ約90センチ。茎は直立し、葉は手のひら状に裂けていて、互生する。夏、白色か紅紫色の花を円錐状につける。若芽は食用。しとぎ。もみじそう。
  1. もみじがさね【紅葉襲】
  1. もみじからまつ【紅葉唐松】
    • キンポウゲ科の多年草。高山の湿った草原に生え、高さ約50センチ。根際から、手のひら状に裂けている葉を出す。夏、カラマツソウに似た白い花をつける。もみじしょうま。
  1. もみじがり【紅葉狩(り)】
    • 山野に紅葉をたずねて楽しむこと。観楓(かんぷう)。紅葉見。 秋》「大嶺に歩み迫りぬ―/久女
  1. もみじぜんせん【紅葉前線】
    • イロハカエデが紅葉した日を結んで地図上に示したもの。10~11月にかけて南下する。
  1. もみじだい【紅葉鯛】
    • 草木の葉が紅葉する晩秋にとれるタイ。春の桜鯛よりも鱗(うろこ)の赤みが強く、脂ののりがよい。→桜鯛
  1. もみじづき【紅葉月】
    • 陰暦9月の異称。
  1. もみじどり【紅葉鳥】
    • シカのこと。
      「しぐれふる竜田の山の―もみぢの衣きてや鳴くらん」〈蔵玉集〉
  1. もみじのが【紅葉賀】
    • 紅葉のころに催す賀の祝宴。また、紅葉の木陰で宴を開くこと。 秋》「―わたしら火鉢あっても無くても/青畝
    • 源氏物語第7巻の巻名。光源氏18歳から19歳。源氏が舞を舞った紅葉のころの祝宴と、藤壺の皇子出産などを描く。
  1. もみじのにしき【紅葉の錦】
    • 紅葉の美しさを錦に見立てていう語。
      「水のあやに―重ねつつ河瀬に波の立たぬ日ぞなき」〈拾遺・秋〉
  1. もみじのはし【紅葉の橋】
    • 《古今集・秋上の「天の川もみぢを橋に渡せばやたなばたつめの秋をしも待つ」から》天の川に渡すという橋。 秋》
  1. もみじば【紅葉/黄葉】
    • 《上代は「もみちば」》紅または黄に色づいた木の葉。もみじ。 秋》
  1. もみじはぐま【紅葉羽熊】
    • キク科の多年草。深山の林下に生え、高さ40~80センチ。茎は直立し、葉は手のひら状にやや浅く裂けている。夏、花びらが白く細長い花を穂状につける。
  1. もみじばの【紅葉の/黄葉の】
    • [枕]
    • 木の葉の色が移り変わっていく意から、「移る」「過ぐ」にかかる。
      「―移りい行けば悲しくもあるか」〈・四五九〉
    • 葉が紅(あか)い意から、「朱(あけ)」にかかる。
      「―朱の玉垣いく秋の」〈新勅撰・神祇〉
  1. もみじぶな【紅葉鮒】
    • 琵琶湖でとれるで、秋・冬のころ、ひれが赤くなったもの。 秋》「―そろそろ比良の雪嶺かな/東洋城
  1. もみじマーク【紅葉マーク】
    • 《紅葉のように見えることから》「高齢運転者標識」の通称。平成9年(1997)導入。平成23年(2011)に「四つ葉マーク」にデザインが変更されたが、この標識も使うことができる。
  1. もみじみ【紅葉見】
  1. もみじむしろ【紅葉蓆/紅葉筵】
    • 紅葉が散り敷いたさまをむしろに見立てていう語。
      「草枕―に代へたらば心を砕くものならましや」〈後撰・羇旅〉
  • もみじ〔もみぢ〕【紅葉/黄葉】の例文

    出典:青空文庫

    • ・・・山は高房山の横点を重ねた、新雨を経たような翠黛ですが、それがまたしゅを点じた、所々の叢林の紅葉と映発している美しさは、ほとんど何と形容して好いか、言葉の着けようさえありません。

      芥川竜之介「秋山図」

    • ・・・川をはさんだ山は紅葉黄葉とにすきまなくおおわれて、その間をほとんど純粋に近い藍色の水が白い泡を噴いて流れてゆく。

      芥川竜之介「日光小品」

    •  物の枯れてゆく香いが空気の底に澱んで、立木の高みまではい上がっている「つたうるし」の紅葉が黒々と見えるほどに光が薄れていた。

      有島武郎「親子」