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や とは？ 意味・読み方・使い方

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や
の解説

  1. １ 五十音図ヤ行の第1音。硬口蓋と前舌との間を狭めて発する半母音［j］と母音［a］とから成る音節。［ja］

  1. ２ 平仮名「や」は「也」の草体から。片仮名「ヤ」は「也」の草体を楷書化したもの。

[補説]「や」は、また、「きゃ」「しゃ」「ちゃ」などの拗音の音節を表すのに、「き」「し」「ち」などの仮名とともに用いられる。現代仮名遣いでは、拗音の「や」は、なるべく小書きすることになっている。

や【八】
の解説

《「よ（四）」の母音交替形としてその倍数を表したもの》

  1. １ はち。やっつ。声を出してかぞえるときの語。やあ。「いつ、むう、なな、—」

  1. ２ はち。やっつ。多く、名詞の上に付けて用いる。「七転び—起き」

  1. ３ 名詞の上に付けて、数量が多いことを表す。「—重咲きの花」「—雲たつ」

や【矢／×箭】
の解説

  1. １ 武器・狩猟具の一。弓の弦 (つる) につがえ、距離を隔てた目的物を射るもの。木または竹で作った棒状のもので、一方の端に羽をつけ、他方の端に鏃 (やじり) をつける。「—をつがえる」

  1. ２ 木材や石など、かたいものを割るのに使うくさび。

  1. ３ 紋所の名。1の形を組み合わせて図案化したもの。

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や【▽谷】
の解説

谷あいの地。やつ。やと。地名に残っている語。「—中」「雑司ヶ—」

や【屋／家】
の解説

［名］

  1. １ 住むための建物。家屋。いえ。「我が—」「一軒—」

  1. ２ 屋根。

    1. 「声高になのたまひそ。—の上にをる人どもの聞くに、いとまさなし」〈竹取〉

［接尾］名詞に付く。

  1. １ それを売買する人や家の意を表す。「本—」「菓子—」

  1. ２ そのような性質の人をいう。使う人、場合によって軽蔑や自嘲の意を込めて用いられることもある。「気取り—」「わからず—」「がんばり—」

  1. ３ 役者の屋号や文人の雅号などとして用いる。「紀の国—」「鈴の—」

  1. ４ 商業などを営んでいる家の屋号として用いる。「越後—」「近江—」

  1. ５ そのことを専門にしている人、ある技術に優れている人などをさしていう。使う人、場合によって自慢げに、うらやましげに、あるいは自嘲や軽蔑の意を込めても用いられる。「事務—」「技術—」「政治—」「チーム随一の飛ばし—だ」「速いだけが取り柄の走り—さ」

や【野】
の解説

  1. １ ひろびろとした地。のはら。の。

    1. 「風強く秋声—にみつ」〈独歩・武蔵野〉

  1. ２ 官職につかないこと。民間。「—にある逸材」

類語
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や【×輻】
の解説

車輪の軸と外側の輪とを結ぶ、放射状に取り付けられた数多くの細長い棒。スポーク。

や【▽嫌／×厭】
の解説

［形動］「いや（嫌）」の音変化。感動詞的に用いることもある。「顔を見るのも—なやつ」「手伝うなんて—なこった」「—だ、食べたくない」

や【弥】
の解説

［副］《「八 (や) 」と同語源》程度がよりはなはだしいさま。ますます。いよいよ。
  • 「下堅く—堅く取らせ秀罇 (ほだり) 取らす子」〈記・下・歌謡〉

や
の解説

［感］

  1. １ 驚いたときや不意に気づいたときに発する語。「—、火事だ」

  1. ２ 突然または偶然に出会った人に呼びかけるときに発する語。「—、しばらく」

  1. ３ 力をこめたり気合いをかけたりするときに発する語。また、音曲などの囃子詞 (はやしことば) 。やっ。

  1. ４ 呼びかけに答える語。はい。

    1. 「『して太刀は』『—、ござらぬな』」〈虎明狂・真奪〉

や
の解説

［助動］《敬語の助動詞「やる」の命令形「やれ」の音変化》…なさいな。

や
の解説

［接助］動詞・動詞型活用語の終止形に付く。ある動作・作用が行われると同時に、他の動作・作用が行われる意を表す。…とすぐに。…すると。「わたしの顔を見る—逃げ出した」
［副助］名詞、名詞に準じる語に付く。「やもしれない」などの形で、軽い疑問の意を表す。…か。「午後から雨が降る—もしれない」
［終助］活用語の終止形・命令形に付く。

  1. １ 同輩・目下の者などに対して軽く促す意を表す。「そろそろ出かけよう—」「もう帰れ—」

  1. ２ 軽く言い放すような気持ちを表す。「もう、どうでもいい—」

  1. ３ 疑問や反語の意を表す。…（だろう）か。…だろうか（いや、そうではない）。「この結末はどうなりましょう—」「どうして私に言えましょう—」

［間助］名詞、名詞に準じる語、副詞に付く。

  1. １ 呼びかけを表す。「花子—、ちょっとおいで」

    1. 「我妹子 (わぎもこ) —我 (あ) を忘らすな石上 (いそのかみ) 袖布留川 (そでふるかわ) の絶えむと思へや」〈万・三〇一三〉

  1. ２ 強意を表す。「今—、経済危機を迎えようとしている」「またも—地震が起こった」

  1. ３ 詠嘆・感動の意を表す。

    1. 「いで、あな幼な—」〈源・若紫〉

    2. 「夏草—つはものどもが夢の跡／芭蕉」〈奥の細道〉
［並助］名詞、名詞に準じる語に付く。事物を並列・列挙する意を表す。「赤—黒—青が混ざり合っている」「海—山などに行く」「甘いの—辛いのがある」

    1. 「羽音ガ台風—、雷 (イカヅチ) ナドノヤウニ聞コエタレバ」〈天草本平家・二〉

［係助］名詞、活用語の連用形・連体形、副詞・助詞などに付く。なお、上代には活用語の已然形にも付く。

  1. １ 文中にあって、疑問・反語を表す。

    1. ㋐疑問を表す。…（だろう）か。…かしら。

      「ももしきの大宮人は暇 (いとま) あれ—梅をかざしてここに集 (つど) へる」〈万・一八八三〉

    2. 「男、異心 (ことごころ) ありてかかるに—あらむと思ひ疑ひて」〈伊勢・二三〉

    3. ㋑反語を表す。…だろうか（いや、そうではない）。

      「月—あらぬ春—昔の春ならぬわが身一つはもとの身にして」〈伊勢・四〉

  1. ２ 文末用法。

    1. ㋐疑問を表す。…（だろう）か。…かしら。

      「いかにぞ、からめたり—」〈古本説話集・下〉

    2. ㋑反語を表す。…だろうか（いや、そうではない）。→やは

      「妹 (いも) が袖別れて久 (ひさ) になりぬれど一日 (ひとひ) も妹を忘れて思へ—」〈万・三六〇四〉

    3. 「かばかり守る所に、天の人にも負けむ—」〈竹取〉
[補説]は「ドアが開くやいなや、ホームに飛び降りた」のように「やいなや」の形で慣用的に用いられることが多い。1の場合、文末の活用語は連体形で結ばれる。「ぼろぼろ（＝虚無僧）といふもの、昔はなかりけるにや」のように結びの言葉が省略されることもある。また、2を終助詞とする説もある。

や
の解説

［接尾］人を表す名詞や人名などに付いて、親しみの意を添える。「ねえ—」「坊—」「爺—」「きよ—」

出典：デジタル大辞泉（小学館）

や の慣用句・熟語(11)

出典：デジタル大辞泉（小学館）

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