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ようち‐えん〔エウチヱン〕【幼稚園】例文一覧 25件

  1. ・・・まだ幼稚園にいるうちに智慧の悲しみを知ることには責任を持つことにも当らないからね。 追憶。――地平線の遠い風景画。ちゃんと仕上げもかかっている。 女。――メリイ・ストオプス夫人によれば女は少くとも二週間に一度、夫に情欲を感ずるほど貞・・・<芥川竜之介「侏儒の言葉」青空文庫>
  2. ・・・     一七 幼稚園 僕は幼稚園へ通いだした。幼稚園は名高い回向院の隣の江東小学校の附属である。この幼稚園の庭の隅には大きい銀杏が一本あった。僕はいつもその落葉を拾い、本の中に挾んだのを覚えている。それからまたある円顔の女・・・<芥川竜之介「追憶」青空文庫>
  3. ・・・は芝の新銭座からわざわざ築地のサンマアズ夫人の幼稚園か何かへ通っていた。が、土曜から日曜へかけては必ず僕の母の家へ――本所の芥川家へ泊りに行った。「初ちゃん」はこう云う外出の時にはまだ明治二十年代でも今めかしい洋服を着ていたのであろう。僕は・・・<芥川竜之介「点鬼簿」青空文庫>
  4. ・・・子供のことには好く心を懸けられる性質で、日曜日には子供がめいめいの友達を伴れ込んで来るので、まるで日曜幼稚園のようだと笑っていられた。 作から見れば夏目さんはさぞかし西洋趣味の人だったろうと想像する人もあるようだが、私の観たところでは全・・・<内田魯庵「温情の裕かな夏目さん」青空文庫>
  5. ・・・其大部分は幼稚園若くは尋常一二年の童児であったろう。此の時代、文人の収入を得る道が乏しく、文人が職業として一本立ちする能わず、如何に世間から軽侮せられ、歯いされなかったかは今の若い作家たちには十分レハイズする事が出来ぬであろう。今日でも文学・・・<内田魯庵「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」青空文庫>
  6. ・・・「いやらし。幼稚園、晩にはあれへんわ」 義兄が出て来た。「早うお出でな。放っといてゆくぞな」 姉と信子が出て来た。白粉を濃くはいた顔が夕暗に浮かんで見えた。さっきの団扇を一つずつ持っている。「お待ち遠さま。勝子は。勝子、・・・<梶井基次郎「城のある町にて」青空文庫>
  7. ・・・光子さんといって、幼稚園へでもあがろうという年頃の小娘のように、額のところへ髪を切りさげている児だ。袖子の方でもよくその光子さんを見に行って、暇さえあれば一緒に折り紙を畳んだり、お手玉をついたりして遊んだものだ。そういう時の二人の相手は、い・・・<島崎藤村「伸び支度」青空文庫>
  8. ・・・学童を愛する点に於いては、学童たちの父母に及びもつかぬし、子供の遊び相手、として見ても、幼稚園の保姆にはるかに劣る。校舎の番人としては、小使いのほうが先生よりも、ずっと役に立つし、そもそもこの、先生という言葉には、全然何も意味が無い。むしろ・・・<太宰治「春の枯葉」青空文庫>
  9. ・・・まだ幼稚園へも行かれないような幼児が多いが、みんな一生懸命に傾聴している。勿論鼻汁を垂らしているのもある。とにかく震災地とは思われない長閑な光景であるが、またしかし震災地でなければ見られない臨時応急の「託児所」の光景であった。 この幼い・・・<寺田寅彦「静岡地震被害見学記」青空文庫>
  10. ・・・たぶん幼稚園の友だちの家だろうと思われた。「セツ子さんは毎朝おとうさんが連れて来るのよ。」……「おとうさんはいつになったらお役所へ出るの。……出るようになったら幼稚園までいっしょに行きましょうね。」こんな事をぽつりぽつり話した。表通りへ出る・・・<寺田寅彦「芝刈り」青空文庫>
  11. ・・・二十二日の晩宿の主婦から、天主教の幼稚園で降誕祭式があるから行かぬかと誘われたので行って見ました。主婦と娘と、家事の見習いかたがた手伝いに来ているというスチューバー嬢と四人で行きました。狭い室におもちゃのような小さい低い机と椅子を並べて、そ・・・<寺田寅彦「先生への通信」青空文庫>
  12. ・・・まだ幼稚園の冬子はその時間中相手になってくれる人がないので、仲間はずれの佗しさといったようなものを感じているらしかった。それで自分も祖母の膝の前へ絵雑誌などをひろげてやはり一種の復習をしている事もあった。 この四、五月頃から父親が毎日絵・・・<寺田寅彦「小さな出来事」青空文庫>
  13. ・・・人候補者、あるいは良人という狭い選択圏の中でばかりいきさつをもって来るものでなかったら、異性の間の友情について常に何かロマンティックな色どりを求めるいくらか病的な感傷性も、きっとずいぶん減っただろう。幼稚園時代から引つづいた男の子と女の子と・・・<宮本百合子「異性の友情」青空文庫>
  14. ・・・ ソヴェト同盟は勤労婦人の重荷を軽くするため、同時に幼い兄姉たちを自由に勉強させるために、工場、集団農場を中心とする幼稚園、托児所、子供の遊び場の設備拡大を、やはり五ヵ年計画で実現しつつある。 費用は三億五千万ルーブリだ。幼・・・<宮本百合子「五ヵ年計画とソヴェト同盟の文化的飛躍」青空文庫>
  15. ・・・         一九二七―二八  一九三二―三三   増率 幼稚園子供の竈 一〇七  二一七 一〇二・二パーセント 子供の遊場   二〇三  五〇六 一四九・三パーセント 固定託児所  一〇〇八     一五九七     ・・・<宮本百合子「子供・子供・子供のモスクワ」青空文庫>
  16. ・・・ 〇年生から、級の中には衛生委員、日々の食事当番がある。幼稚園、托児所時代から仕事はすすんで、当番は自分たちのたべたあとのアルミニューム鉢やスプーンを洗い、それを食器室まで運ぶ役目をやる。 教室の掃除もする。男の子だから食事に関する・・・<宮本百合子「砂遊場からの同志」青空文庫>
  17. ・・・父さんと母さんがこの新しい労働者住宅へ越して来て階下に建物附属の幼稚園があった。そこで毎日、昼間は暮してるのだ。 ソヴェト・ロシアでは、子供を大切にしている。丈夫に、賢い、よい労働者として育つように国家がいつも出来るだけの金を出して、注・・・<宮本百合子「楽しいソヴェトの子供」青空文庫>
  18. ・・・五つ六つになり幼稚園に通う頃になると、子供は次第に、独りで物事を処理することを訓練されます。友達同士の子供の社会で、一人だちで行為することを許されます。若し通路に危険がなく、公園にでも近ければ、子供は独りで一定の時間まで遊ばせられる。朝顔を・・・<宮本百合子「男女交際より家庭生活へ」青空文庫>
  19. ・・・かたい表紙をあけてみると、教育という見出しで遺伝についての記事、胎教についての項目、フレーベル氏及幼稚園というような記事の頁が克明に書きこまれている。 インクで書かれたそれらの字は歳月を経てもう今日ではぼんやりとした茶色に変っている。明・・・<宮本百合子「本棚」青空文庫>
  20. ・・・五つの時の可愛いまき毛のレーニンの写真は、今日ソヴェト同盟の到る所の幼稚園にかかっている。だが、ゴーリキイの子供の時の写真は一枚もない。ゴーリキイは指物師であった父親に五歳の時死別れた。それから後、母と共に引き取られた祖父の家でどんなに非人・・・<宮本百合子「マクシム・ゴーリキイによって描かれた婦人」青空文庫>
  21. ・・・――出来るだけ個人の経済負担の少い托児所、幼稚園、子供のための病院、療養所。憲法でいっているとおり、九年制義務教育の国家による保障さえ、実際には一つも行われていないとき、いまの社会事情のままでいわれる離婚の自由は、欺瞞的にきこえる。父親であ・・・<宮本百合子「離婚について」青空文庫>
  22. ・・・ 学生たちは、互に幼稚園時代から共学でやって来てる。一緒に働き、遊び、男の子たちは、女の子がヒステリーを起して卒倒するのから、学生大会で、雄弁をふるうのまで見てる。男の子が、どんなに確りしてると同時に妙な奴が時々あるか、女の学生だって知・・・<宮本百合子「ワーニカとターニャ」青空文庫>
  23. ・・・レーニンの三つくらいの時の愛らしい写真はソヴェト同盟の幼稚園の壁にかけられている。しかしゴーリキイは一枚も子供時代の写真をもっていない。つまり写真なんか撮ってもらわなかったそういう幼年・少年時代が伝記的な作品「幼年時代」「人々の中」「主人」・・・<宮本百合子「私の会ったゴーリキイ」青空文庫>
  24. ・・・ 其ばかりか、その附近には、幼稚園の中のように子供が沢山居た。 狭い庭を取繞いた板塀に添うて、石の段々が、下の長屋までついて居る。丁度学校が仕舞う頃に成ると、夕飯まで、もう一盛り騒ごうとする子供等が、十五人近くも、その石段の頂上、―・・・<宮本百合子「われらの家」青空文庫>
  25. ・・・ 女の幸福、子供の幸福のためには、例えば到るところに託児所がある。幼稚園がある。無料でごくヤスい金であずかってくれる。 大本教の兄さんが云われるように、何も女は子供のギセイとなんかならず。子供も母ももろともにのびのび生きて、正しく働・・・<宮本百合子「「我らの誌上相談」」青空文庫>