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よ‐きょう【余興】例文一覧 13件

  1. ・・・     三 陣中の芝居 明治三十八年五月四日の午後、阿吉牛堡に駐っていた、第×軍司令部では、午前に招魂祭を行った後、余興の演芸会を催す事になった。会場は支那の村落に多い、野天の戯台を応用した、急拵の舞台の前に、天幕を張り渡・・・<芥川竜之介「将軍」青空文庫>
  2. ・・・ もっとも、彼は部下の余興を見なければ、酒が咽へ通らないという奇病を持っていたから、その鯨のような飲酒欲を満足させるためには、兵隊たちは常に自分の隠し芸をそれぞれストックして置く必要があった。 余興の中で、隊長を喜ばせるのは、何とい・・・<織田作之助「昨日・今日・明日」青空文庫>
  3. ・・・映画のほかに余興とあってまね事のような化学的の手品、すなわち無色の液体を交ぜると赤くなったり黄色くなったりするのを懇意な医者に準備してもらった。それはまずいいとしても、明治十年ごろに姉が東京の桜井学校で教わった英語の唱歌と称するものを合唱し・・・<寺田寅彦「映画時代」青空文庫>
  4. ・・・ この団体がここを引上げるという前夜のお別れの集りで色々の余興の催しがあったらしい。大広間からは時々賑やかな朗らかな笑声が聞こえていた。数分間ごとに爆笑と拍手の嵐が起こる。その笑声が大抵三声ずつ約二、三秒の週期で繰返されて、それでぱった・・・<寺田寅彦「高原」青空文庫>
  5. ・・・その後ある大学の運動会では余興の作りものの中にやはりこの煙突男のおどけた人形が喝采を博した。 こうしてこの肺病の一労働青年は日本じゅうの人気男となり、その波動はまたおそらく世界じゅうの新聞に伝わったのであろう。 この男のした事が何ゆ・・・<寺田寅彦「時事雑感」青空文庫>
  6. ・・・とて、私も、又トルコから来たその六人の信者たちも、ビジテリアンをやめようとか、全く向うの主張に賛成だとかいうのでもなく、ただ何となくこの大祭のはじまりに、けちをつけられたのが不愉快だったのであります。余興として笑ってしまうには、あんまり意地・・・<宮沢賢治「ビジテリアン大祭」青空文庫>
  7. ・・・ であった。余興は講演とは別に許可をうけ、どれも皆数度公演ずみのものだのに「公安を害す」と禁止した。 現に地方などでは、「働く婦人」を一冊とるだけにさえうるさく妨害しているのであった。「……指導は誰がやっているんですか」 やがて・・・<宮本百合子「刻々」青空文庫>
  8. ・・・ 音楽サークル室からは、今夜の余興のマンドリン合奏の稽古をやっている音が洩れる。 戸のところに誰か立ち番していて、外からあけようとすると、「一寸だめだよ! 何用?」と、一々きいているのは、演劇サークル員たちがぎっしりつまって・・・<宮本百合子「ソヴェト同盟の三月八日」青空文庫>
  9. ・・・いつの間にやら、その自分の芸術が形なき日本のトゥリスト・ビューロウの定例的余興番組に入れられていたとしたら、彼の熱心は果して如何に感じるであろうか。痛ましくも興味あることに思うのである。 やはり、オリンピックに関してであるが、女学生・・・<宮本百合子「日本の秋色」青空文庫>
  10. ・・・の集会届けも余興の興行届けもちゃんと手続を経て受けつけ、許可しておきながら、いよいよその日になって開会の辞を中條百合子が一分ばかり話したら、中止! 解散を命ず! と襲って来た。中條百合子が「今日ここに集っていらっしゃるみなさんを見ても若い方・・・<宮本百合子「日本プロレタリア文化連盟『働く婦人』を守れ!」青空文庫>
  11. ・・・ まあそういうこともあるだろう、けれども、それは行列に立った労働者たちが自発的にやるメーデーの余興ではないのだ。反動団が暴れ込んでデモをぶちこわそうとすることから起る。それを、社会主義にかこつける。ピルスーヅスキーの手腕も馬鹿にはできな・・・<宮本百合子「ワルシャワのメーデー」青空文庫>
  12. ・・・そんなに遅くもなるまいよ。余興も一席だから」「余興は何を遣るのだ」「見給え。あそこに貼り出してある。畑閣下が幹事だからね」 こう云って置いて、三枝は元の席に返ってしまった。 私は始て気が附いて、承塵に貼り出してある余興の目録・・・<森鴎外「余興」青空文庫>
  13. ・・・事件の判決が済むと、余興をでもやらせるような調子で彼が呼び出される。君は珍しい話を知っているそうだが、一つその新しい宗教というのを説明してもらいたい。 パウロは山頂の石壇に上り、アクロポリスの諸殿堂と相対して立った。――アテネの市民諸君・・・<和辻哲郎「『偶像再興』序言」青空文庫>