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よ‐さん【予算】例文一覧 30件

  1. ・・・自分の外に六名の委員が居ても多くは有名無実で、本気で世話を焼くものは自分の外に升屋の老人ばかり。予算から寄附金のことまで自分が先に立って苦労する。敷地の買上、その代価の交渉、受負師との掛引、割当てた寄附金の取立、現金の始末まで自分に為せられ・・・<国木田独歩「酒中日記」青空文庫>
  2. ・・・切詰めた予算だけしか有しておらぬことであるから、当人は人一倍困悶したが、どうも病気には勝てぬことであるから、暫く学事を抛擲して心身の保養に力めるが宜いとの勧告に従って、そこで山水清閑の地に活気の充ちた天地の気を吸うべく東京の塵埃を背後にした・・・<幸田露伴「観画談」青空文庫>
  3. ・・・その翌日から予算が日程に上ぼっていて、大分盛んな議論があるらしい。その晩は無事に済んだ。その次の日の午前も無事に済んだ。ところが午後になると、議会から使が来て、大きなブックを出して、それに受取を書き込ませた。 門番があっけに取られたよう・・・<著:ディモフオシップ 訳:森鴎外「襟」青空文庫>
  4. ・・・細かく言えば高価なフィルムの代価やセットの値段はもちろん、ロケーションの汽車賃弁当代から荷車の代までも予算されなければならないのである。これを、詩人が一本の万年筆と一束の紙片から傑作を作りあげ、画家が絵の具とカンバスで神品を生み出すのと比べ・・・<寺田寅彦「映画芸術」青空文庫>
  5. ・・・政府がこれに対してどれだけの予算を組んでいるかと人に聞いてみてもよくわからない。ただきわめて少数な学者たちが熱心に地震の現象とその生因ならびにこれによる災害防止の研究に従事している。そうして実に僅少な研究費を与えられて、それで驚くべき能率を・・・<寺田寅彦「時事雑感」青空文庫>
  6. ・・・ これを書き終った日の夕刊第一頁に「紛糾せる予算問題。急転! 円満に解決」と例の大きな活字の見出しが出ている。そうして、この重大閣議を終ってから床屋で散髪している○相のどこかいつもより明るい横顔と、自宅へ帰って落着いて茶をのんでいる・・・<寺田寅彦「初冬の日記から」青空文庫>
  7. ・・・学者を尊敬しない世人、研究費を出し惜しみする実業家、予算を通さない政府の官僚、そう云ったようなものがどれだけ多くあっても科学の進歩する時はちゃんとするのである。 科学を奨励する目的で作られた機関が、自己の意志とは反対に、一生懸命科学の進・・・<寺田寅彦「スパーク」青空文庫>
  8. ・・・議会などでわずかばかりの予算の差額が問題になったり、またわずかな金のためにおおぜいの官吏の首を切ったり俸給を減らしたりするのも結構であるが、この火災による損失をいくぶんでも軽減することもたまには講究したらどんなものであろうかと思われる。この・・・<寺田寅彦「函館の大火について」青空文庫>
  9. ・・・を気にしてその時の予算までを今日の計画の中に組み込むわけにも行かない。それで政治家、軍人、実業家、ファシスト、マルキシスト、テロリスト、いずれもこんな不定な未来の事は問題にしていない。それを問題にするのはただ一部の科学者と、それから古風な宗・・・<寺田寅彦「ロプ・ノールその他」青空文庫>
  10.  第一私どもの目からみると議会内の大蔵委員会という重要な新給与予算の委員会席上で、あんなに酔うほど酒がでるということがそもそもひどいことだと思います。なにもうちでのめない連中ではなし、ごあいきょうの程度をこえています。公務員・・・<宮本百合子「泉山問題について」青空文庫>
  11. ・・・理由は天文学的数字の予算をまかなえないからであり、そのなかで小さくない部分を占めている終戦処理費というものを出さなければならないからとされている。 この処理費というものはどういう風にしてどこへつかわれるものなのだろう。戦時中の軍備施設を・・・<宮本百合子「偽りのない文化を」青空文庫>
  12. ・・・農村の学校、診療所、産院等五ヵ年計画では大した予算で増設されている。 一度あの様子が見せたい、と私はその人に心から云った。そうすれば、いろんなデマはうそで農民の幸福というものはどんなものであるか分るし、そのために闘い、プロレタリアと共に・・・<宮本百合子「今にわれらも」青空文庫>
  13. ・・・ いつなおると云うあてもない病人にかかる金の予算はもとより立たないけれ共、月に一週間の入院料、前後のこまこました物入り、薬代などのために、月二十円は余分に入るとお金は云った。 栄蔵は、身内の事だからそうそう角だった事を云わずに、嫁だ・・・<宮本百合子「栄蔵の死」青空文庫>
  14. ・・・産業別の生産組合は、或る一つの企業をやるとき、必ず天から勤労者福祉資金何割というものを予算に加えて仕事をはじめる。 五箇年計画でソヴェト同盟の中には、水力発電所、工場、集団農場、夥しくふえた。ソヴェトで工場が建ち集団農場が一つふえたとい・・・<宮本百合子「「鎌と鎚」工場の文学研究会」青空文庫>
  15. ・・・文部省は一億円という尨大な予算を憲法祭のためにとった。新歴史教科書もその関係で発表されたのであろう。 考えてみると、このようにして日本の児童が新歴史教科書をもつようになった事実は、決してただ国民学校の一課目の教科書が新しく制定されたとい・・・<宮本百合子「『くにのあゆみ』について」青空文庫>
  16. ・・・当時の代議士たちは、議会の白い建物の中で、一人のこらず夢のように巨額な軍事予算に賛成の手をあげて来たのであった。 国民経済は全くうちこわされ、各家庭の経済は、ひどいやりくりももうこれぎりという際まで来た。モラトリアムが、インフレ防止の非・・・<宮本百合子「現実の必要」青空文庫>
  17. ・・・軍事予算というものを、無法にどんどん出しましたから、それで、お金の値打ちが下って、物と金の釣合いがとれなくなって、物価は二十五倍に騰った。物価が騰ったから月給もあがったといって二十五倍になった月給を貰った人は一人もない。そのようにして、今度・・・<宮本百合子「幸福について」青空文庫>
  18. ・・・が、校舎の不足、教師予算の不足その他で、就学率は、理想通りには決して行かなかった。八歳でチャンと就学した児童は三〇パーセントだった。七〇パーセントはもっとおくれていた。ロシア共和国で四年制の児童六九・五パーセントは九歳で入学している。 ・・・<宮本百合子「五ヵ年計画とソヴェト同盟の文化的飛躍」青空文庫>
  19. ・・・「ところで、この五ヵ年計画なるものだが、どうだ、この途方もない生産拡大予算は! 愈々共産主義の非確実性を露出しはじめたぞ。」ドイツやアメリカのブルジョア学者はそれを学理的にうらづけた。が、其等は資本主義国の生産事情にとっては、まことに誇大妄・・・<宮本百合子「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」青空文庫>
  20. ・・・ 本年度の国庫予算は六月下旬に議会を通過した。総額三、九九三億円である。前年度の予算総額は二、一四三億円であった。ほとんど倍額に近いこの予算総額は、最近における日本のインフレーションのすくいがたい悪化を物語っており、同時に一般人・・・<宮本百合子「今日の日本の文化問題」青空文庫>
  21. ・・・生活の困難は益々おびただしく、いまでは国民所得の七割が税になって、不安定も底をついたと云っていいほどだし、六・三制の予算は、僅か七億にきりちぢめられた。闇買いをしないために営養失調から死んだ判事の問題が新聞に報じられているし「葦折れぬ」とい・・・<宮本百合子「再版について(『私たちの建設』)」青空文庫>
  22. ・・・そう思って読んで見ると、その無料産院というのは、予算十二万円。建物二百坪。コンクリートの二階建て、産院は細民カードに登録された家庭の婦人をお産の前後二週間四十人収容できるものなのだそうだ。 そして、一緒に建つ姙婦健康相談所で、プロレタリ・・・<宮本百合子「「市の無料産院」と「身の上相談」」青空文庫>
  23. ・・・労働者生活改善費に今年は五十万留を予算してあるとその技師は説明した。「資本主義時代は平均十二時間、三十五留――韃靼人やアルメニア人は同じ労働で、半額が普通だったです。――」櫓を降り、変にポタポタと靴の裏にはりつくような地面を事務所の方へ・・・<宮本百合子「石油の都バクーへ」青空文庫>
  24. ・・・ ――人民文化委員会の芸術部が、その年の予算の中から、劇場のためにはいくら金を使うかという予算をたてる。各劇場にその予算がわりあてられる。それでやって行くんだ。――余談だが、ソヴェトでは、全露作家団体連盟に対しても、作家の技術と生活改善・・・<宮本百合子「ソヴェトの芝居」青空文庫>
  25. ・・・ソヴェト同盟の勤労者が各人一ヵ月を楽しく過す夏の費用は、国家計画部が、ちゃんと一年間の労働保護費へ加算して、各企業の予算へふり当ててあるのだ。〔一九三一年九年〕<宮本百合子「ソヴェト労働者の夏休み」青空文庫>
  26. ・・・話したひとは、眉のところに独特の表情を泛べて口元を曲げながら、でもねえ、そんなに何年ももつような建物が果して建てられるだけたっぷりした予算がとれるんでしょうか。よしんば、書類の上ではそれだけの予算があったって、ねえ、と更に意味ふかく笑った。・・・<宮本百合子「日本の秋色」青空文庫>
  27. ・・・発案者の宇原重役の最初の考えでは、国策に沿うと同時に社員に安心して精励して貰うための、「会社の利益から打算しても、相当の予算を組んでやって決して損とならない一石二鳥の仕事である」と思われたのであった。然し、現実は複雑で、事に当って見ると、先・・・<宮本百合子「働く婦人」青空文庫>
  28. ・・・ 国庫予算の中でも終戦処理費があまり厖大であるためにわれわれ人民は各種各様の課税にくるしんで来ている。その上に、昨今は取引高税その他日常生活に直接ひびく課税目録がふえた。脱税は重い刑でとりしまるとおびやかされている。政府は、日本の目・・・<宮本百合子「便乗の図絵」青空文庫>
  29. ・・・売笑婦、浮浪児が増大するばかりで、六・三制の予算は削られ、校舎が足りないのに、野天で勉強する子供らのよこで、ダンス・ホールと料理屋はどんどん建ってゆきます。 すべてこれらの日々の不合理をいきどおり、不満を抱き、解決の道を求めている人民の・・・<宮本百合子「婦人大会にお集りの皆様へ」青空文庫>
  30. ・・・ 横田氏は、またソヴェトの国家予算の内容を検討していられる。これも面白い。ソヴェト一九四七年度国家予算の総支出は三六一二億ルーブルで、そのうち軍事費は一八パーセントの六八五億ルーブルであった。これを一九四六年度に軍事費が国家予算総支出に・・・<宮本百合子「平和への荷役」青空文庫>