えん‐とう【煙筒】 の意味

  1. 煙突。
    • 「製造場の―の上には、雲走る事早し」〈荷風・ふらんす物語〉
  1. キセル。
  • 名詞
  • えん‐とう【煙筒】の例文

    出典:青空文庫

    • ・・・怪しげな煙筒からは風にこきおろされた煙の中にまじって火花が飛び散っていた。

      有島武郎「カインの末裔」

    • ・・・ と見る、偉大なる煙筒のごとき煙の柱が、群湧いた、入道雲の頂へ、海ある空へ真黒にすくと立つと、太陽を横に並木の正面、根を赫と赤く焼いた。

      泉鏡花「瓜の涙」

    • ・・・暗きこと、往来のまん中に脱ぎ捨てたる草鞋の片足の、霜に凍て附きて堅くなりたること、路傍にすくすくと立ち併べる枯れ柳の、一陣の北風に颯と音していっせいに南に靡くこと、はるかあなたにぬっくと立てる電燈局の煙筒より一縷の煙の立ち騰ること等、およそ・・・

      泉鏡花「夜行巡査」