エントロピー【entropy】 の意味

  1. 《変化の意のギリシャ語tropēから》
  1. 熱力学において物質の状態を表す量の一。等温可逆的な変化で、ある物質系が熱量を吸収したとき、エントロピーの増加は吸収熱量を温度で割った値に等しい。熱的に外部から孤立した系では、内部変化はつねにエントロピーが増す方向に起こる。1865年クラウジウスが導入。系の秩序に関連する度合いで、エントロピーが高くなることは乱雑さが増すことを示す。
  1. 情報理論で、ある情報が得られる確率をもとに、情報がどれだけ欠如しているかの状態を示す量。情報の不確定さの度合い。

エントロピー【entropy】の慣用句

  1. エントロピーぞうだいのげんり【エントロピー増大の原理】
  1. エントロピーぞうだいのほうそく【エントロピー増大の法則】
  1. エントロピーだんせい【エントロピー弾性】
    • 外力によって体積が減少した気体や秩序立った配列をとった高分子からなる物体などが、エントロピー増大の法則(熱力学の第二法則)に従って、元の状態に戻ろうとする復元力による弾性。→エネルギー弾性
  • エントロピー【entropy】の例文

    出典:青空文庫

    • ・・・また撮影速度の加減によって速いものをおそくも、おそいものを速くもすることができるし、必要ならば時を逆行させて宇宙のエントロピーを減少させることさえできるのである。

      寺田寅彦「映画芸術」

    • ・・・もっと一般に言えば宇宙のエントロピーが次第に減少し、世界は平等から差別へ、涅槃から煩悩へとこの世は進展するのである。

      寺田寅彦「映画の世界像」

    • ・・・力学における力、質量等のごとき、熱力学における温度エントロピーのごときこれなり。

      寺田寅彦「自然現象の予報」