おと・る【劣る】 の意味

  1. [動ラ五(四)]
  1. 価値・能力・質・数量などが、他に比べて程度の低い状態にある。引けを取る。「技量は数段―・る」⇔勝る
  1. (「…におとらず」の形で)…と同じように。「今日も昨日に―・らず暑い」
  1. 身分・階級などが下である。
    • 「―・りたる人の、ゐずまひもかしこまりたるけしきにて」〈・一四六〉
  1. 年齢が下である。年月が後である。
    • 「年、我より少し―・りたるをば弟の如く哀れび」〈今昔・五・一三〉
  1. 減る。損をする。
    • 「益 (まさ) る所無くして、―・り費 (つひ) ゆる極めて甚し」〈皇極紀〉
  • おと・る【劣る】の例文

    出典:青空文庫

    • ・・・若し夫れ識見を論ずれば必ずしも政治家に劣るものではない。

      芥川竜之介「侏儒の言葉」

    • ・・・婿もりっぱな男だが、あの巡査にゃ一段劣る

      泉鏡花「夜行巡査」

    • ・・・ すると、さすがに珍しい宝石だけあって、赤・緑・青・紫に輝いて、どれがほかのものより劣るということなく、見とれずにはいられなかったのであります。

      小川未明「宝石商」