およ・ぶ【及ぶ】 の意味

  1. [動バ五(四)]
  1. 物事が続いたり広がったりして、ある所・範囲に届く。達する。「五時間に―・ぶ討論」「被害は各地に―・んだ」「議論が国際問題に―・ぶ」
  1. ある状態にたちいたる。「この期に―・んで、まだ決めかねている」
  1. 結果として、ある状態・段階になる。「実力行使に―・ぶ」
  1. 自分の力が届く。なしとげられる。「―・ぶ限りの努力をする」「―・ばぬ恋」
  1. (多く打消しの語を伴って用いる)能力・地位・実質などの程度がある基準に達する。
  1. ㋐追いつく。また、とり返しがつく。「想像も―・ばない進歩」「悔やんでも―・ばない」
  1. ㋑匹敵する。かなう。「英会話では彼に―・ぶ者がない」→及びもつかない
  1. (「…にはおよばない」の形で)…する必要がない。…しなくともよい。「遠慮するには―・ばない」
  1. 動詞の連用形に付いて、動詞の意味を強調し、その動作が最後の段階にまで到達していることを表す。「聞き―・ぶ」
  1. 及び腰になる。
    • 「榊をいささか折り給ひて、少し―・びて、参らせ給ふ」〈狭衣・三〉
  • およ・ぶ【及ぶ】の例文

    出典:青空文庫

    • ・・・咳が出る、食欲が進まない、熱が高まると言う始末である、しのは力の及ぶ限り、医者にも見せたり、買い薬もしたり、いろいろ養生に手を尽した。

      芥川竜之介「おしの」

    • ・・・わたくしはもう二三年致せば、多門はとうてい数馬の上達に及ぶまいとさえ思って居りました。

      芥川竜之介「三右衛門の罪」

    • ・・・ 先刻から、ぞくぞくして、ちりけ元は水のような老番頭、思いの外、女客の恐れぬを見て、この分なら、お次へ四天王にも及ぶまいと、「ええ、さようならばお静に。

      泉鏡花「伊勢之巻」