オランダ【(ポルトガル)Holanda】 の意味

  1. ヨーロッパ北西部の立憲王国。首都はアムステルダムだが、王室・政府機関などはハーグにある。北海沿岸の低地にあり、国土の4分の1は海面より低い。ハプスブルク家領・スペイン領を経て、1581年独立を宣言。17世紀にはヨーロッパ一の海外貿易国として発展し、1609年以来日本とも交易。農牧畜業、チューリップなどの園芸、金属などの工業が盛ん。正式名称はネーデルラント王国。人口1678万(2010)。
  1. [補説]同国の中心地域をさす「ホラント」の訛 (なま) りからの称。「和蘭」「阿蘭陀」とも書く。

オランダ【(ポルトガル)Holanda】の慣用句

  1. オランダあやめ【オランダ菖蒲】
    • アヤメの園芸品種の一。地中海地方原産の数種を交雑しオランダで作られた。5、6月ころ、白・黄・青紫色などの花を開く。ダッチアイリス。
  1. オランダいちご【オランダ苺】
    • バラ科の多年草。匍匐茎(ほふくけい)で繁殖し、全体に縮れた毛が密生。葉は3枚の小葉からなり、長い柄がある。春、白い5弁花を開き、実は卵形で赤く熟し、食用。南アメリカの原産で、日本には天保年間(1830~1843)にオランダから渡来したという。
  1. オランダかいう【オランダ海芋】
    • サトイモ科の多年草カラーの別名。
  1. オランダがらし【オランダ芥子】
  1. オランダきじかくし【オランダ雉隠】
  1. オランダきょうばいほう【オランダ競売法】
    • 売り手が最高値をつけ、買い手が出てくるまでその値を少しずつ下げていく競売法。ダッチオークション。
  1. オランダくだり【オランダ下り】
    • 江戸時代、長崎のオランダ商館長が江戸にのぼって将軍に拝謁したこと。はじめ年1回であったが、寛政2年(1790)以後は4年に1回を原則とした。オランダ渡り。
  1. オランダげんげ【オランダ紫雲英】
  1. オランダご【オランダ語】
  1. オランダざか【オランダ坂】
    • 長崎市南部にある、幕末以来の外国人居留地跡に残る石畳の坂。
  1. オランダじい【和蘭字彙】
    • 蘭和辞典。桂川甫周(かつらがわほしゅう)が「ドゥーフハルマ」を校訂し、安政2~5年(1855~58)に刊行したもの。→ドゥーフハルマ
  1. オランダししがしら【オランダ獅子頭】
    • 金魚の一品種。体や尾びれはリュウキンに似て、頭部に大きなイチゴ状の肉こぶがある。
  1. オランダしょうがつ【オランダ正月】
  1. オランダしょうかん【オランダ商館】
    • 江戸時代、日本に置かれたオランダ東インド会社の支店。慶長14年(1609)平戸に設置されたが、寛永18年(1641)長崎の出島に移転を命じられ、幕末に及んだ。
  1. オランダずみ【オランダ墨】
  1. オランダせきちく【オランダ石竹】
  1. オランダぜり【オランダ芹】
  1. オランダつうじ【オランダ通詞】
    • 江戸時代、長崎でオランダとの貿易や外交に通訳を務めた人。蘭通詞。
  1. オランダどくりつせんそう【オランダ独立戦争】
  1. オランダのわな【オランダの罠】
  1. オランダひがしインドがいしゃ【オランダ東インド会社】
    • 1602年、オランダの諸会社が合同で設立した会社。政府の保護のもとに、ジャワ島を中心にして、独占的に香料貿易や植民地経営に当たった。1799年解散。
  1. オランダびょう【オランダ病】
    • 天然資源の輸出拡大が国内製造業を衰退させる現象。外貨収入が急増し、一時的に好況を呈するが、自国通貨の高騰や労働者賃金の上昇を招き、製造業の国際競争力が低下。経済が悪化し、失業率が高まる。1970年代に北海産天然ガスの輸出を拡大したオランダが深刻な経済危機に見舞われたことから、この名がある。同国は、潤沢な財政収入をもとに社会保障制度を拡充させたが、経済悪化後は高い社会保障コストが財政を圧迫した。オランダの罠。→ワッセナー合意
  1. オランダひろば【オランダ広場】
  1. オランダふうせつがき【オランダ風説書】
    • 江戸時代、オランダ商館長がまとめた海外事情の報告書。通詞が和訳して長崎奉行から幕府に提出した。
  1. オランダみつば【オランダ三葉】
  1. オランダやき【オランダ焼(き)】
    • 魚料理の一。白身魚の切り身に、酒・塩で味つけした卵をかけて焼いたもの。または、魚に塩をふり、日光で乾かしたあと卵白を塗り、その上に、味つけした卵黄の薄焼きをはりつけてあぶったもの。
    • 江戸時代、オランダ船で運ばれてきたヨーロッパ産の陶磁器の総称。日本の柿右衛門などに影響を受けたものが輸入されたという。
  1. オランダやしき【オランダ屋敷】
    • 江戸時代、長崎の出島に置かれたオランダ人専用の居留地。また、その商館。
  1. オランダりゅう【オランダ流】
    • オランダ伝来、またはその系統の流儀・学問など。
      「―の外科の所へやる」〈浮・万金丹・一〉
    • 貞門(ていもん)の古風な俳諧を打破しようとした井原西鶴を中心とする一派の俳風。初め貞門一派がさげすみ用いた呼称。のちには清新奇抜を誇示する談林派の一端を示す名称となる。
  1. オランダりょうアンティル【オランダ領アンティル】
    • [補説]オランダ領アンティルを構成した6島は地理的に二つのグループに分かれ、このうちカリブ海南部のベネズエラ沖に連なるアルバ島・ボネール島・キュラソー島の3島はABC諸島、約800キロに離れたカリブ海北東部に位置するシントマールテン島・シントユースタティウス島・サバ島の3島はSSS諸島と総称される。また、オランダ領アンティル解体時に単独の自治領とならず、特別自治体としてオランダ本国に編入されたボネール島・シントユースタティウス島・サバ島の3島はBES諸島と総称される。
  1. オランダりょうひがしインド【オランダ領東インド】
  1. オランダわたり【オランダ渡り】
    • オランダから日本に渡来したもの。「オランダ渡りの薬」
  • オランダ【(ポルトガル)Holanda】の例文

    出典:青空文庫

    • ・・・彼の祖先は有名なるユグノー党の一人でありまして、彼らは一六八五年信仰自由のゆえをもって故国フランスを逐われ、あるいは英国に、あるいはオランダに、あるいはプロイセンに、またあるいはデンマークに逃れ来りし者でありました。

      内村鑑三「デンマルク国の話」

    • ・・・牧場は百坪ほどのひろさであってオランダげんげが敷きつめられ、二匹の牛と半ダアスの豚とが遊んでいた。

      太宰治「逆行」

    • ・・・上等のオランダ麻で拵えた、いい襟であった。

      著:ディモフオシップ 訳:森鴎外「襟」