双翅 (そうし) 目カ科の昆虫の総称。体や脚は細く、翅 (はね) も細くて2枚あり、吻 (ふん) が発達し針状。飛ぶときは毎秒2000回以上も翅を動かすため、羽音の周波数は高い。雌は人畜を刺し血を吸う。水面に産みつけた卵からかえった幼虫は水中にすみ、ぼうふらとよばれる。さなぎは勾玉 (まがたま) 形をしていて、鬼ぼうふらとよばれる。主に夏に成虫になる。イエカ・ハマダラカ・ヤブカなど種類が多く、アカイエカは日本脳炎を、ハマダラカはマラリアを媒介する。《季 夏》「叩かれて昼の—を吐く木魚かな/漱石」