あし‐だ【足駄】 の意味

  1. 雨の日などに履く、高い歯の下駄 (げた) 。歯は差し歯で、磨り減ると差し替える。高下駄。男物は歯が厚く、女物は薄い。雨、雪の日は爪革 (つまかわ) を掛ける。
  1. [補説]旧制の高校生が好んで履いた。「守貞漫稿」によると、近世の上方には「足駄」の語がなく「高下駄」を使ったという。

あし‐だ【足駄】の慣用句

  1. 足駄を履いて首っ丈
    • 《「くびったけ」を強めた言い方。足駄をはいても首のあたりまで深みにはまる意から》異性にほれ込んで夢中になること。
  1. 足駄を履く
    • 実際の値段より高い値をつけて、差額を稼ぐ。
      「売り物買(け)え物の度に只は通さねえ。是非―・くやつだ」〈滑・浮世床・初〉
  1. あしだがけ【足駄掛(け)】
    • 足駄を履いて歩くこと。
  • あし‐だ【足駄】の例文

    出典:青空文庫

    • ・・・――その店先の雨明りの中に、パナマ帽をかぶった賢造は、こちらへ後を向けたまま、もう入口に直した足駄へ、片足下している所だった。

      芥川竜之介「お律と子等と」

    • ・・・自分は着物を着換えながら、女中に足駄を出すようにと云った。

      芥川竜之介「子供の病気」

    • 足駄ももうその時には脱いで居ったようでございまする。

      芥川竜之介「三右衛門の罪」