かた‐な【刀】 の意味

  1. 《「かた」は片、「な」は刃の古語》
  1. 武器として使った片刃の刃物。
  1. 江戸時代、武士が脇差 (わきざし) とともに差した大刀。
  1. 太刀の小さいもの。
    • 「我は元より太刀も―も持たず」〈太平記・二〉
  1. 小さい刃物。きれもの。
    • 「紙をあまた押し重ねて、いと鈍き―して切るさまは」〈・二五九〉

かた‐な【刀】の慣用句

  1. 刀折れ矢尽きる
    • 《「後漢書」段熲伝から》戦う手段をすっかり使い果たす。また、物事に立ち向かう手段がなくなる。弓折れ矢尽きる。「努力も空しく―・きて倒産した」
  1. 刀に懸けても
    • 刀を抜いての勝負となっても。腕ずくでも。
    • 武士の名誉に懸けても。誓って。
  1. 刀の錆
    • 刀に生じる錆。また、血が錆の原因になるところから、刀で切り殺すことや切り殺されることにいう。
  1. 刀の手前
    • 刀を差している武士の面目上。
      「―、武士の意地」〈伎・小袖曽我
  1. かたなかけ【刀掛(け)】
    • 刀を横にして掛けておく道具。刀架。
    • ものの役に立たない武士をさげすんでいう語。
      「綺羅(きら)を飾りし―めら」〈伎・景清
  1. かたなかじ【刀鍛冶】
    • 刀を鍛えて作る職人。刀匠。刀工。
  1. かたながり【刀狩(り)】
    • 武士以外の者が持っている刀・槍などの武器を没収すること。天正16年(1588)豊臣秀吉による刀狩り令が有名。これによって兵農分離を行い、近世封建体制の基礎をつくった。
  1. かたなきず【刀傷/刀疵】
    • 刀で切られた傷。また、その傷痕。
  1. かたなだま【刀玉】
    • 田楽などで、数本の短刀を空中に投げ上げては手で受け取る曲技。また、その曲芸師。
  1. かたなとぎ【刀研ぎ/刀磨ぎ】
    • 刀剣を研ぐこと。また、それを職業とする人。
  1. かたなのはわたり【刀の刃渡り】
    • 刀の刃の上を人が渡り歩く曲技。
  1. かたなびき【刀引き】
    • 宴席などで、帯びている刀を引き出物として贈ること。
      「大酒の時、小袖引き、素襖(すはう)引き、―、常の事なり」〈宗五大草紙〉
  1. かたなめい【刀銘】
    • 刀剣の銘で、左腰に刃を上にして差したとき、茎(なかご)の差表(さしおもて)側になる方に彫ったもの。→太刀(たち)
  1. かたなめきき【刀目利き】
    • 刀の良否や真偽を鑑定すること。また、その人。
  1. かたなよごし【刀汚し】
    • 帯刀する価値のない者が刀を差して、かえって刀を辱めること。
    • 切る価値のないものを切ること。刀のさび。