あずま‐げた〔あづま‐〕【×吾妻下駄】 の意味

  1. 台に畳表を張った樫 (かし) の薄歯の女性用の下駄。江戸初期に吾妻という遊女が履いたので名づけられたという。
  • 名詞
  • あずま‐げた〔あづま‐〕【×吾妻下駄】の例文

    出典:青空文庫

    •         上 夏の初、月色街に満つる夜の十時ごろ、カラコロと鼻緒のゆるそうな吾妻下駄の音高く、芝琴平社の後のお濠ばたを十八ばかりの少女、赤坂の方から物案じそうに首をうなだれて来る。

      国木田独歩「二少女」

    •  夜中の一時過、カラカラ、コロコロ吊橋を渡って行く吾妻下駄の音がした。

      宮本百合子「山峡新春」

    • ・・・千呆禅師が天和二年に長崎の饑饉救済をしたという大釜の前に立って居ると、庫裡からひどく仇っぽさのある細君が吾妻下駄をからころ鳴して出て来た。

      宮本百合子「長崎の一瞥」