出典:デジタル大辞泉(小学館)

[動ナ下一][文]か・ぬ[ナ下二]
  1. 一つで二つ以上の働きをする。

    1. ㋐一つの物が二つ以上の働きを合わせもつ。一つの物が二つ以上の用をする。「大は小を―・ねる」「書斎と応接間とを―・ねた部屋」

    2. ㋑一人が二つ以上の職を受け持つ。他の仕事も合わせ行う。兼任する。「首相が外相を―・ねる」「商用を―・ねて上京する」

  1. 一方だけでなく、他方まで考える。遠慮する。はばかる。「気を―・ねる」

    1. 「母親が兄の手前を―・ねて折り折り痛 (ひど) く𠮟ることがあり」〈独歩・春の鳥〉

  1. 将来のことまで考える。予想する。予定する。

    1. 「八百万 (やほよろづ) 千年 (ちとせ) を―・ねて定めけむ奈良の都は」〈・一〇四七〉

  1. 他の動詞の連用形に付いて用いる。

    1. ㋐…しようとして、できない。…することがむずかしい。「納得し―・ねる」「何とも言い―・ねる」

    2. ㋑(「…かねない」などの形で)…するかもしれない。…しそうだ。「悪口も言い出し―・ねない」

出典:青空文庫