《「果」は樹木になる実、「蓏」はつる草になる実》木の実と草の実。

《「」と同語源》

[名]内部に物のないこと。からっぽ。「—の箱」「家を—にする」
[接頭]名詞に付く。
  1. 何も持たないこと。何も伴っていないこと。「—馬」「—手」

  1. 実質的なものが伴わないこと。うわべや形だけで役に立っていないこと。「—元気」「—回り」「—手形」「—世辞

  1. 目的目標を表す。ため。

    1. 「我が—に泣きし心を忘らえぬかも」〈・四三五六〉

  1. 原因理由を表す。ため。ゆえ。

    1. 「あにもあらぬ己 (おの) が身の—人の子の言も尽くさじ我も寄りなむ」〈・三七九九〉

  1. 複合語の形で用いる。

    1. ㋐血縁関係にあること。「や—」「はら—」

      「問ひ放 (さ) くるう—はら—なき国に」〈・四六〇〉

    2. ㋑そのものに本来備わっている性格性質。本性。

      「国—か見れども飽かぬ神 (かむ) —かここだ貴き」〈・二二〇〉

朝鮮半島にあった国名から》

  1. 朝鮮中国古称。多く、中国をさす。また、中世以降、広く外国のこと。「—天竺 (てんじく) 」

    1. 「その夜の歌ども、—のも倭 (やまと) のも、心ばへ深うおもしろくのみなむ」〈鈴虫

    2. 「日本の事は申すに及ばず、—南蛮まで参りたりとも」〈虎明狂・賽の目〉
  1. 名詞の上に付いて、朝鮮中国、さらに、外国から渡来したことを表す。「—歌」「—衣」「—錦 (にしき) 」

  1. 唐織 (からお) り」の略。

《身に掛け絡 (まと) うものの意》

    1. ㋐主に禅僧が用いる、方形の小さな略式袈裟 (けさ) 。五条袈裟変形で、両肩から胸の前に垂れるようにまとう。掛子 (かす) 。

    2. ㋑㋐につけてある象牙の輪。

  1. 丸い根付け。また、根付けのついている印籠 (いんろう) ・巾着 (きんちゃく) ・タバコ入れなどの称。

    1. 象牙の—よりもぐさを取り出だし」〈浮・一代男・五〉

《「空 (から) 」と同語源》

  1. 動物のからだや植物の実・種子をおおう堅いもの。「卵の—」

  1. 動物昆虫脱皮したあとの外皮。ぬけがら。「セミの—」「もぬけの—」

  1. 主要部分や中身がなくなって用済みになったもの。「弁当の—」「茶— (ちゃがら) 」

  1. 外界から自己を守る外壁。その外壁に守られた世界。「—に閉じこもる」「古い—を打ち破る」

  1. おから」に同じ。

  1. (骸)魂のぬけたからだ。なきがら。

    1. 「—は気疎 (けうと) き山の中に納めて」〈徒然・三〇〉

  1. 草木のみき・茎。「粟— (あわがら) 」「黍— (きびがら) 」

  1. 矢の篦 (の) 。矢がら。

  1. 道具の柄 (え) 。〈和名抄

ジガバチ別名

「—の母は情を矯 (た) めて」〈鴎外渋江抽斎

[副](あとに否定的な表現を伴って用いる)まったく。まるっきり。「—意気地がない」「—役に立たない」
[接頭]名詞や形容動詞に付く。
  1. まるっきり、まったく、の意を表す。「からっ」となることもある。「—ばか」「—うそ」「—っ下手 (ぺた) 」

  1. すっかり、すべて、の意を表す。「—一面」「—一散

[格助]名詞・活用語の連体形に付く。また上代では、助詞「が」「の」「のみ」にも付く。
  1. 動作作用起点を表す。

    1. ㋐空間的起点、出所を示す。「目—大粒の涙が落ちた」「本人—直接話を聞く」

      「波の花沖—さきて散り来めり水の春とは風やなるらむ」〈古今・物名〉

    2. ㋑時間的起点を示す。「会議午後1時—始める」「朝—強い風が吹いている」

      「明けぬ—舟を引きつつのぼれども」〈土佐

  1. 経由する場所を表す。…を通って。…に沿って。「東京を出て、名古屋—京都へと向かう」

    1. 「人の親の娘子児 (をとめこ) 据ゑて守山辺 (もるやまへ) —朝な朝 (さ) な通ひし君が来ねば悲しも」〈・二三六〇〉

  1. 理由原因動機根拠を表す。…のために。…によって。「操作ミス—事故が生じた」

    1. 恋草力車 (ちからぐるま) に七車積みて恋ふらくわが心—」〈・六九四〉

  1. 材料、構成要素を表す。「米—酒ができる」「水は水素酸素—なる」

  1. 動作作用の開始順序や発端を示す。「先着の人—入場してください」

  1. (多く下に副助詞「まで」を伴って)動作作用の及ぶ範囲を表す。「朝早く—夜遅くまで働く」「すみ—すみまで探す」

  1. 移動手段方法を表す。…によって。…で。

    1. 「訪 (と) ふべき人、徒歩 (かち) —あるまじきもあり」〈かげろふ・下〉

[補説]レジで、店員が「1万円からお預かりします」と言う場合がある。「1万円から代金を頂きます」の意であろうか。従来は「1万円(を)お預かりします」と言っていた。関西から始まったともいうが不詳。1990年ころから目立ってきた言い方である。
[接助]活用語の終止形に付く。
  1. 理由原因を表す。「もう遅い—帰ろう」

    1. 年号が変はった—、暦はもらはずはなるまい」〈咄・聞上手〉

  1. (終助詞的に用いて)強い主張決意を表す。ぞ。「思い知らせてやる—」

[準体助]種々の語に付いて、それの付いた語句全体として体言と同じはたらきをもつものにする。
  1. 以後以上の意を表す。「5キロ—の重さ」

  1. …から始めて、…をはじめとして、の意を表す。→からにからはてからが

    1. 「鍋そのもの—が品よく出来上って居る」〈漱石虞美人草

[補説]「から」は本来「故」の意の体言であったとみられ、上代において助詞「が」「の」に付くのも、その要素が強いからという。1は平安時代以降の用法で、上代では「より」が受け持った。1用法から転じたもので、近世後期以降みられるようになった。は近世前期からみられる。

トーゴ北部都市。カラ州の州都で同国北部の行政産業の中心地。世界遺産(文化遺産)に登録されたバタマリバ人の居住地域クタマクへの観光拠点。

出典:gooニュース

出典:青空文庫

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