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あち‐ら【方】 の意味

  1. [代]
  1. 遠称の指示代名詞。話し手・聞き手から離れた方向・場所・物をさす。
  1. ㋐あの方向。むこう。「皆さま、彼方をごらんください」「彼方からだれか来る」
  1. ㋑遠く離れた場所。外国、特に、欧米諸国。「彼方には五年ほどおりました」「彼方仕込みの流暢 (りゅうちょう) な英語」
  1. ㋒あの物。あれ。「それとも彼方になさいますか」
  1. 三人称の人代名詞。あの人。あのかた。「彼方の御都合を伺ってから決めます」「彼方がお父さまですか」

あち‐ら【方】の慣用句

  1. 彼方立てれば此方が立たぬ
    • 一方によいようにすれば他方には悪く、両方によいことが同時にできないさまをいう。
  1. あちらこちら【彼方此方】
    • [代]あちこち」に同じ。「彼方此方の名所を訪ね歩く」
    • [形動ナリ]あちこち」に同じ。
      「―なる事を申してさまざまに難儀させ」〈浮・織留・六〉
  • あち‐ら【方】の例文

    出典:青空文庫

    • ・・・という番頭の声に連れて、足も裾も巴に入乱るるかのごとく、廊下を彼方へ、隔ってまた跫音、次第に跫音。

      泉鏡花「伊勢之巻」

    • ・・・ その麓まで見通しの、小橋の彼方は、一面の蘆で、出揃って早や乱れかかった穂が、霧のように群立って、藁屋を包み森を蔽うて、何物にも目を遮らせず、山々の茅薄と一連に靡いて、風はないが、さやさやと何処かで秋の暮を囁き合う。

      泉鏡花「海の使者」

    • ・・・ 遥か、彼方には、海岸の小高い山にある神社の燈火がちらちらと波間に見えていました。

      小川未明「赤い蝋燭と人魚」