あつ・い【熱い】 の意味

  1. [形][文]あつ・し[ク]
  1. 温度が著しく高く感じられる。「―・いお茶」「からだ中が―・くなる」⇔冷たい
  1. 感情が高まった状態である。
  1. ㋐異性に夢中になるさま。男女が深く愛し合うさま。「憧れの人に―・い眼差しをそそぐ」「お―・い仲」
  1. ㋑感情が激しく燃え上がるさま。「―・くなって論じ合う」「―・いものがこみあげる」「目頭が―・くなる」
  1. ㋒熱心である。熱意がある。「届け、―・い声援」「仕事への―・い思い」
  1. ㋓程度がはなはだしい。「水面下で―・い争いを展開する」
  1. ㋔好調である。また、人々が関心を寄せる。「ご当地メニューが―・い」「IT業界が―・い」
  1. (「身があつい」の形で)せっぱ詰まって困るさま。
    • 「必ず用心さっしゃれ、身が―・ければどのような事せうも知れぬ」〈浄・生玉心中
  1. [派生]あつがる[動ラ五]あつげ[形動]あつさ[名]

あつ・い【熱い】の慣用句

  1. 熱いものが込み上げる
    • 感動して、涙があふれ出そうになる。「旧友と再会して、―・げる」
  • あつ・い【熱い】の例文

    出典:青空文庫

    • ・・・ちょうど十日ばかり以前のある午後、僕等は海から上った体を熱い砂の上へ投げ出していた。

      芥川竜之介「海のほとり」

    • ・・・ただ、すすり上げて泣いている間に、あの人の口髭が私の耳にさわったと思うと、熱い息と一しょに低い声で、「渡を殺そうではないか。

      芥川竜之介「袈裟と盛遠」

    • ・・・不思議な感激――それは血のつながりからのみ来ると思わしい熱い、しかし同時に淋しい感激が彼の眼に涙をしぼり出そうとした。

      有島武郎「親子」