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かん‐てつ〔クワン‐〕【貫徹】例文一覧 20件

  1. ・・・すなわち、数尺の鉛板あるいは百尺の水層を貫徹して後にも、なお機械に感じるのであるから、ビルディングの中の金庫の中にだいじにしまってある品物でもこの天外から飛来する弾丸の射撃を免れることはできないわけである。従ってわれわれのだいじな五体も不断・・・<寺田寅彦「蒸発皿」青空文庫>
  2. ・・・作者が主題をそこまで積極的にプロレタリアの課題とするところまで高めたなら、佐田の実践はよしんばあの形態において書かれたにしろ、その個人的な非組織性――小ブルジョア的なアナーキー性に対し、作者は目的を貫徹するための執拗な周密な行動を、集注し指・・・<宮本百合子「一連の非プロレタリア的作品」青空文庫>
  3. ・・・彼女が女であって或る人類的な努力を貫徹したことは、今日の現実の中で何と云っても男が同じことを仕とげたとは違った具体的な努力の過程をもっている。科学は人間のことであるからこそ、女の生活というものがわかるからこそ、キュリー夫人伝が、人々の心に尊・・・<宮本百合子「寒の梅」青空文庫>
  4. ・・・し引いた賃銀を支給すること、各駅にオゾン発生器をおくこと、宿直手当、便所設置その他を獲得し、婦人従業員の有給生理休暇要求は拒絶されて女子の賜暇を男子と同じによこせ、事務服の夏二枚冬一枚の支給、その他を貫徹した。白鉢巻姿の、決意に燃える婦人争・・・<宮本百合子「刻々」青空文庫>
  5. ・・・それは必ず貫徹し得るから。まことに生活の結晶であるから。―― 林町の生活について以前二十枚近く書いたことがありました。ではこの次の手紙はその分だけにいたしましょう。 私へのおまじないをありがとう。むしがれいはそろそろたべられるけれど・・・<宮本百合子「獄中への手紙」青空文庫>
  6. ・・・「現代において、現代の真の意味から文学を判断することは生やさしいことではなくても、日常批評においても、仮りに私が一定の歴史的立場からする批評とよぶものを貫徹することが必要である」 福田恆存のように一九四九年を、「知識階級の敗退」の年と概・・・<宮本百合子「五〇年代の文学とそこにある問題」青空文庫>
  7. ・・・文学活動家に、より明確に現実を把握させ、掘り下げる方法を獲得させプロレタリア革命の現実的根拠の見透しにたって、その組織と創造活動を高めてゆくためには、具体的に、大衆活動の中でプロレタリアートの主導性の貫徹が、されなければならない。ここに、社・・・<宮本百合子「社会主義リアリズムの問題について」青空文庫>
  8. ・・・経済、政治、文化の全面にわたって人民としての要求を貫徹し、日本の民主化を徹底させるための人民戦線、民主戦線ということが、私たちの現実的で発展性ある方法として、身近いものとなりつつある。人民は、自分の全生活について自分たちで判断・配慮し、分別・・・<宮本百合子「人民戦線への一歩」青空文庫>
  9. ・・・の中で、繰返し繰返し組織のデモクラシーを、ボルシェビキ的指導で貫徹することの絶対的必要を力説している。 最後に、これらの批判中に示されている中條の論文と指導部との関係についての関心に対して一言したい。 同志神近は、中條の「左」への危・・・<宮本百合子「前進のために」青空文庫>
  10. ・・・愛を貫徹する自由こそ基本的人権の最も人間らしい要素の一つなのである。〔一九四六年十一月〕<宮本百合子「貞操について」青空文庫>
  11. ・・・文学におけるレーニン的党派性の貫徹を、真のボルシェヴィク作家にふさわしく熱情と世界観によって、実践した。 彼を知るものを常に驚歎させた同志小林の不断の創造的エネルギーの源泉は、実にプロレタリアートの革命的エネルギーそのものの中にあったの・・・<宮本百合子「同志小林の業績の評価に寄せて」青空文庫>
  12. ・・・が、お石は彼が主人であるという名に対してとった一種の形式なので、若し彼がいけないと云ったところで、自分が遣ろうという決心はどこまでも貫徹させるつもりではあったのだ。 話の模様では大変いいらしい。 けれども町の様子や、そういうところの・・・<宮本百合子「禰宜様宮田」青空文庫>
  13. ・・・ 母は、今の世の中のしきたりにおとなしく屈従して暮すには強く、しかし強く社会的に何事かを貫徹して生きるためにはまだ弱かった。或る意味では世間知らずで家庭にだけ根をおいた感傷的な、そうかと思うと打算的な女性であった。正当なはけ口を見出せな・・・<宮本百合子「母」青空文庫>
  14. ・・・つき進んで云えば、従妹ベットの心持が、あのような規模と貫徹性とをもって発動し作用し得るかどうかについても一応うたがわれないこともないのである。 バルザックと同時代の作家であるメリメの作風と比べて、これは又何たる相異であろう。フランス散文・・・<宮本百合子「バルザックに対する評価」青空文庫>
  15. ・・・男にしろ女にしろ、めいめいの条件に応じて生活意欲を貫徹するためには夫婦の結合にもそれがプラスの力となるものと、マイナスの作用を及ぼすものとある。そういう一般的な常識の範囲内で、しかし猶婦人作家に関する社会的な問題として考えていたのであった。・・・<宮本百合子「夫婦が作家である場合」青空文庫>
  16. ・・・ 日本のわたしたちは、全面講和によって世界の全面に対して平和日本の人民であろうとしている誠意を表現し、それを貫徹してゆかなければならない。戦時中日本の政府は、侵略主義の本質を、見ための珍しい美しさや異国情緒でカムフラージュしようとして日・・・<宮本百合子「婦人デーとひな祭」青空文庫>
  17. ・・・を書こうとも、取材を貫徹して、維新が、封建的地主絶対主義支配の門出であるという特性をわれらに示し、こんにちの窮乏した農民の革命的高揚、その娘が年々多く吉原に売られてくるという慄然たる事実の根源は、明治維新の農民搾取制度にみることが摘発されな・・・<宮本百合子「文学に関する感想」青空文庫>
  18. ・・・ろうとも、偶然の機会から相寄った一組の男女が、自然のままに自分達の感情を伝え合わずにはいられないということを、一応は肯定するところまで、当時の人間性の本能的な理解が拡がって来ており、しかも、その愛情の貫徹のために、社会の枠を自分達の力で破壊・・・<宮本百合子「私たちの建設」青空文庫>
  19. ・・・と感じて、その感じには物でも憑いているのではないかという迷信さえ加わったので、孝女に対する同情は薄かったが、当時の行政司法の、元始的な機関が自然に活動して、いちの願意は期せずして貫徹した。桂屋太郎兵衛の刑の執行は、「江戸へ伺中日延」というこ・・・<森鴎外「最後の一句」青空文庫>
  20. ・・・彼女は Stil を貫徹した。元来スチルというものは学校の先生が言うように古えの芸術家から学ぶべきものではない。人間の奥底にひそんでいるのだ。自分の胸から掘り出すべきものだ。デュウゼはそれを知っていた。自分の芸によって観客の感激――有頂天、・・・<和辻哲郎「エレオノラ・デュウゼ」青空文庫>