きえ‐さ・る【消え去る】 の意味

  1. [動ラ五(四)]消えてなくなる。見えなくなる。「跡形もなく―・る」
  • きえ‐さ・る【消え去る】の例文

    出典:青空文庫

    • ・・・ おとよはどんな悲しい事があっても、つらい事があっても、省作の便りを見、まれにも省作に逢うこともあれば、悲しいもつらいも、心の底から消え去るのだから、よそ目に見るほど泣いてばかりはいない。

      伊藤左千夫「春の潮」

    • ・・・通り過ぎる汽車の音の強まり弱まり消え去ることによって平面的なスクリーンはたちまち第三次元の空間を獲得して数平方メートルの舞台は数キロメートルの広さに拡張される。

      寺田寅彦「映画芸術」

    • ・・・何処の深山から出て何処の幽谷に消え去るとも知れぬこの破壊の神は、あたかもその主宰者たる「時」の仕事をもどかしがっているかのように、あらゆるものを乾枯させ粉砕せんとあせっている。

      寺田寅彦「凩」