き‐てき【汽笛】 の意味

  1. 蒸気の噴出によって音を出す仕掛けの笛。機関車・船・工場などの蒸気機関に装置し、信号・合図などに用いる。「汽笛を鳴らす」
  • 名詞
  • き‐てき【汽笛】の例文

    出典:青空文庫

    • ・・・ 銀灰色の靄と青い油のような川の水と、吐息のような、おぼつかない汽笛の音と、石炭船の鳶色の三角帆と、――すべてやみがたい哀愁をよび起すこれらの川のながめは、いかに自分の幼い心を、その岸に立つ楊柳の葉のごとく、おののかせたことであろう。

      芥川竜之介「大川の水」

    • ・・・ その内に八時の上り列車は長い汽笛を鳴らしながら、余り速力を早めずに堤の上を通り越した。

      芥川竜之介「寒さ」

    • ・・・俄然汽笛の声は死黙を劈きて轟けり。

      泉鏡花「取舵」