き‐びょうし〔‐ベウシ〕【黄表紙】 の意味

  1. 《表紙が黄色であったところから》江戸後期の草双紙の一。しゃれと風刺に特色をもち、絵を主として余白に文章をつづった大人向きの絵物語。安永(1772~1781)から文化(1804~1818)にわたり流行。二つ折りの半紙5枚で1巻1冊として2、3冊で1部としたが、しだいに長編化して合巻 (ごうかん) に変わった。恋川春町山東京伝などが代表的な作者。
  • き‐びょうし〔‐ベウシ〕【黄表紙】の例文

    出典:青空文庫

    • ・・・少くも貧乏な好事家に珍重されるだけで、精々が黄表紙並に扱われる位なもんだろう。

      内田魯庵「淡島椿岳」

    • ・・・二葉亭はこの『小説神髄』に不審紙を貼りつけて坪内君に面会し、盛んに論難してベリンスキーを揮廻したものだが、私は日本の小説こそ京伝の洒落本や黄表紙、八文字屋ものの二ツ三ツぐらい読んでいたけれど、西洋のものは当時の繙訳書以外には今いったリットン・・・

      内田魯庵「明治の文学の開拓者」

    • あなたは黄表紙の作者でもあれば、ユリイカの著者でもある。

      太宰治「虚構の春」