くさ【草】 の意味

  1. [名]
  1. 植物のうち、地上部が柔軟で、木質の部分が発達しないもの。草本 (そうほん) 。
  1. 役に立たない雑草。「草ぼうぼうの庭」
  1. まぐさ。かいば。
  1. 屋根を葺 (ふ) く、わら・かやなどの植物。「草葺きの屋根」
  1. 《山野の草に伏して敵情をうかがう意から》忍びの者。間者。
  1. [接頭]名詞に付いて、本格的でないものの意を表す。「草野球」「草競馬」
  1. [補説]書名別項。→

くさ【草】の慣用句

  1. 草結ぶ
    • 草と草を結び合わせ、そこに霊魂をこめて、互いの心が永久に離れないように祈ったり、旅の安全・幸運などを願ったりする。
      「妹(いも)が門(かど)行き過ぎかねて―・ぶ風吹き解くなまたかへりみむ」〈・三〇五六〉
    • 《草をたばねて枕にする意から》旅で野宿する。旅寝する。
      「近江の海湊は八十(やそ)ちいづくにか君が船泊(は)て―・びけむ」〈・一一六九〉
    • 草を結んで、旅の道中の道しるべにする。
      「朝立ちて別れし人は今もかも鄙(ひな)の荒野に―・ぶらん」〈夫木・三六〉
  1. 草も揺るがず
    • まったく風がないさまや暑いさま、また、世の中が太平であるさまのたとえ。草木も揺るがず。
      「深山路の―◦ぬ法の秋風」〈拾玉集・二〉
  1. 草を打って蛇に驚く
    • なにげなくしたことから意外な結果が生じるたとえ。草を打って蛇を驚かす。
  1. 草を打って蛇を驚かす
    • ある人をこらしめることで、関係のある他の人を戒める。
  1. 草を結ぶ
    • 草を結んで、生命の安全や旅の無事を願う上代の習俗。
    • 《結んだ草を枕にすることから》旅で野宿する。
    • 《娘を助けてもらった父の霊が、草を結んで恩人の敵をつまずかせ、恩返ししたという「春秋左伝」の故事から》恩に報いる。結草。