くすり【薬】 の意味

  1. 病気や傷の治療のために、あるいは健康の保持・増進に効能があるものとして、飲んだり、塗ったり、注射したりするもの。医薬品。「胃の薬」
  1. 殺虫剤・除草剤など、動植物に対して主に毒性を働かせるもの。「薬をまく」
  1. 陶磁器の釉 (うわぐすり) 。釉薬 (ゆうやく) 。
  1. 火薬。
  1. 心やからだのためになること。特に、あやまちを改めるのに効果のある物事。「失敗もいい薬になるだろう」
  1. 少額のわいろ。鼻ぐすり。「薬を利かせる」
  • 名詞

くすり【薬】の慣用句

  1. 薬が効き過ぎる
    • 仕置き・忠告などの効果がありすぎて、かえって逆の結果になってしまう。
  1. 薬九層倍
    • 薬の売価が、原価に比べて非常に高いこと、また、暴利をむさぼることのたとえ。
  1. 薬にしたくもない
    • ほとんどない。全くない。薬にしたくてもない。「いたわりの心など―・い」
  1. 薬にする程
    • 非常に少ないことをいう言葉。「薬にする程しかない」
  1. 薬人を殺さず薬師人を殺す
    • 薬によって人が死んだとしても、その罪はそれを運用した人にある。物は使い方しだいで薬にもなれば毒にもなる。薬師は人を殺せど薬人を殺さず。
  1. 薬降る
    • 薬日(くすりび)である陰暦5月5日の正午ごろに雨の降ることをいう。その雨水で医薬を製すると特に薬効があるとされた。 夏》「―空よとてもに金ならば/一茶
  1. 薬より養生
    • 健康を保つには、薬を飲むよりも、ふだんの養生が大切であるということ。
  1. くすりうり【薬売り】
    • 薬を売り歩くこと。また、その人。「越中(えっちゅう)富山の薬売り」
  1. くすりおろし【薬卸し】
  1. くすりがけ【薬掛(け)/釉掛(け)】
  1. くすりがり【薬狩(り)/薬猟】
    • (きそ)い狩り」に同じ。 夏》「古図に見る大和菟野(うだの)の―/月斗」
  1. くすりぐい【薬食い】
    • 冬、滋養や保温のために鹿・イノシシなどの肉を食べたこと。獣肉は忌んで一般には食べなかったが、病人などは薬になるという口実を設けて食べた。 冬》「客僧の狸寝入りや―/蕪村
  1. くすりこ【薬子】
    • 平安時代、元日に、宮中で供御(くご)屠蘇(とそ)などの毒味をした未婚の少女。くすこ。 新年》
      「元三の―」〈・一五六〉
  1. くすりざけ【薬酒】
    • からだの薬となる酒。薬を入れた酒。薬用酒。
  1. くすりし【薬師】
    • 医者。くすし。
      「―は常のもあれど賓客(まらひと)の今の―貴かりけり」〈仏足石歌
  1. くすりだい【薬代】
    • 病院や薬局に支払う薬の代金。また、治療費。
  1. くすりちゃ【薬茶】
    • 茶のようにして飲む薬用の飲み物。黒大豆・陳皮(ちんぴ)・ショウガなどを用いる。
  1. くすりづけ【薬漬(け)】
    • たくさんの薬を服用させられること。
  1. くすりづつみ【薬包み】
    • 薬を包んだもの。また、そのような包み方。
      「紫の七重薄様に、―に押し包みて」〈十訓抄・一〉
  1. くすりとり【薬取り】
    • 薬草などの薬の材料を採取すること。また、その人。
    • 医者へ薬を取りに行くこと。また、その人。
  1. くすりなべ【薬鍋】
    • 薬を煎(せん)じるのに用いる鍋。
  1. くすりのかみ【尚薬/典薬頭】
    • 後宮の薬司(やくし)の長官。天皇に薬を捧持(ほうじ)する女官。しょうやく。→薬司(やくし)
  1. くすりのこと【薬の事】
    • 病気。
      「朱雀院(すざくゐん)の御―、なほ平らぎはて給はぬにより」〈・若菜上〉
  1. くすりのつかさ【薬司/典薬寮】
  1. くすりのにょうかん【薬の女官】
  1. くすりばこ【薬箱】
    • 薬を入れる箱。
    • 医者が往診するとき、薬品を入れて持ち歩いた箱。薬籠(やくろう)
  1. くすりび【薬日】
    • 陰暦5月5日のこと。この日に薬玉(くすだま)を掛けたからとも、薬狩りをしたからともいう。薬の日。 夏》
      「ほととぎす鳴けども知らずあやめ草こぞ―のしるしなりける」〈貫之集
  1. くすりぶろ【薬風呂】
  1. くすりぶろ【薬風炉】
    • 薬を煎(せん)じるときに鍋をかける風炉。くすりろ。
  1. くすりほり【薬掘り】
    • 秋、野山に出て薬草の根を掘り取ること。また、その人。 秋》「―蝮(まむし)も提げて戻りけり/太祇
  1. くすりみず【薬水】
    • 薬をまぜた水。水薬。また、薬用になる水。
  1. くすりもぐさ【薬艾】
    • 効き目や利益のあるもの。
      「女夫中よい暮らしこそ所帯の―なれ」〈浄・栬狩剣本地〉
  1. くすりや【薬屋】
    • 薬を調合し、販売する家。薬局。薬店。
  1. くすりゆ【薬湯】
    • 薬品や薬草を入れた浴湯。くすりぶろ。やくとう。
    • 病気にきく温泉。
      「よろづの人の浴(あ)みける―あり」〈宇治拾遺・六〉
  1. くすりゆび【薬指】
    • 《薬を水に溶かしたりつけたりしたところから》親指から数えて4番目の指。紅(べに)差し指。名無(なな)し指。