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けい‐とう【系統】例文一覧 30件

  1. ・・・何しろ明治二、三年頃、江漢系統の洋画家ですら西洋の新聞画をだも碌々見たものが少なかった時代だから、忽ち東京中の大評判となって、当時の新らし物好きの文明開化人を初め大官貴紳までが見物に来た。人気の盛んなのは今日の帝展どころでなかった。油画の元・・・<内田魯庵「淡島椿岳」青空文庫>
  2. ・・・が、根が昔の戯作者系統であったから、人生問題や社会問題を文人には無用な野暮臭い穿鑿と思っていた。露骨にいうと、こういうマジメな問題に興味を持つだけの根柢を持たなかった。が、不思議に新らしい傾向を直覚する明敏な頭を持っていて、魯文門下の「江東・・・<内田魯庵「斎藤緑雨」青空文庫>
  3. ・・・宇野浩二――川端康成――武田麟太郎、この大阪の系統を辿って行くと、名人芸という言葉が泛ぶ。たしかに、宇野、川端以後の小説上手は武田麟太郎であった。この大阪の系統が文壇に君臨している光景は、私たち大阪の末輩にとってはありがたいことであった。宇・・・<織田作之助「武田麟太郎追悼」青空文庫>
  4. ・・・そのなかには独逸の古典的な曲目もあったが、これまで噂ばかりで稀にしか聴けなかった多くの仏蘭西系統の作品が齎らされていた。私が聴いたのは何週間にもわたる六回の連続音楽会であったが、それはホテルのホールが会場だったので聴衆も少なく、そのため静か・・・<梶井基次郎「器楽的幻覚」青空文庫>
  5. ・・・そればかりでなくミルや、シヂウィックや、英国経験学派の系統を引く功利主義の倫理学はほとんどことごとく「最大多数の最大幸福」を社会理想として実現せんとする、多かれ少なかれ、社会改良運動の実践と結びついたものであり、現実のイギリス社会に影響する・・・<倉田百三「学生と教養」青空文庫>
  6. ・・・で農民が非人間的な生活に突き落され、さまざまな悲劇喜劇が展開する、そのよってくる真の根拠がどこにあるかを突きつめて究明し、摘発することが出来ないのは、反都市文学のらち内から少しも出なかった農民文学会の系統を引いた作家的立場に原因していると思・・・<黒島伝治「農民文学の問題」青空文庫>
  7. ・・・て、狡辛く世を送っているものだから、嵌め込む目的がない時は質に入れたり、色気の見える客が出た時は急に質受けしたり、十余年の間というものは、まるで碁を打つようなカラクリをしていたその間に、同じような族類系統の肖たものをいろいろ求めて、どうかし・・・<幸田露伴「骨董」青空文庫>
  8. ・・・は強くて情深くて侠気があって、美男で智恵があって、学問があって、先見の明があって、そして神明の加護があって、危険の時にはきっと助かるというようなものであったり、美女で智慮が深くて、武芸が出来て、名家の系統で、心術が端正で、というようなもので・・・<幸田露伴「馬琴の小説とその当時の実社会」青空文庫>
  9. ・・・ただここでは我邦でいう所の妖術幻術は別に支那印度などから伝えた一系統があるのではなくて、字面だけの事だというのである。 さて「げほう」というのになる。これは眩法か、幻法か、外法か、不明であるが、何にせよ「げほう」という語は中古以来行われ・・・<幸田露伴「魔法修行者」青空文庫>
  10. ・・・ 又禹貢の九州を見るに之にも一の系統の截然として存するを見る。東を青州といへるは五行によれるものにて、東方は木徳、色は青なるによれるなるべく、西を梁州といへるは、十二宮にて正西に當れる大梁、。而して宗教的思想より進みて道徳を以て人々の行・・・<白鳥庫吉「『尚書』の高等批評」青空文庫>
  11. ・・・自分でも忘却してしまいましたが、私自身が、女に好かれて好かれて困るという嘘言を節度もなしに、だらだら並べて、この女難の系統は、私の祖父から発していて、祖父が若いとき、女の綱渡り名人が、村にやって来て、三人の女綱渡りすべて、祖父が頬被りとった・・・<太宰治「虚構の春」青空文庫>
  12. ・・・ 案内記が系統的に完備しているという事と、それが読む人の感興をひくという事とは全然別な事で、むしろ往々相容れないような傾向がある。いわゆる案内記の無味乾燥なのに反してすぐれた文学者の自由な紀行文やあるいは鋭い科学者のまとまらない観察記は・・・<寺田寅彦「案内者」青空文庫>
  13. ・・・を模様化したようなヒアガル系統の絵がある。あれはむしろ日本画にした方が面白そうに思われるのに、まだそういう日本画を見ない。これも意外である。 デパートのマークを付けたために問題になった絵が、洋画部でなかったことも偶然なようで自然である。・・・<寺田寅彦「異質触媒作用」青空文庫>
  14. ・・・ これらの原始的なしかし驚嘆すべき計量単位の巧妙な系統によって、われわれの祖先は遠い昔から立派な力学的世界像を構成していた。近ごろになってわれわれはそれを少しばかり整理しみがき上げて、そうしていかめしい学という名をつけたのである。 ・・・<寺田寅彦「映画の世界像」青空文庫>
  15. ・・・として知られた記録どおりの現象が、実際にあったものと仮定し、またこれが筑波地方の地鳴りと同一系統の地球物理学的現象であると仮定すると、それから多少興味のある地震学上のスペキュレーションを組み立てる事ができる。 ジャンの記録はすでに百年前・・・<寺田寅彦「怪異考」青空文庫>
  16. ・・・たとえば古来の数学者が建設した幾多の数理的の系統はその整合の美においておそらくあらゆる人間の製作物中の最も壮麗なものであろう。物理化学の諸般の方則はもちろん、生物現象中に発見される調和的普遍的の事実にも、単に理性の満足以外に吾人の美感を刺激・・・<寺田寅彦「科学者と芸術家」青空文庫>
  17. ・・・よくよく詮議すればどこかにその因って来るべき因縁系統がある。例えば現代の分子説や開闢説でも古い形而上学者の頭の中に彷徨していた幻像に脈絡を通じている。ガス分子論の胚子はルクレチウスの夢みた所である。ニュートンの微粒子説は倒れたが、これに代る・・・<寺田寅彦「科学上の骨董趣味と温故知新」青空文庫>
  18. ・・・それが近代科学の基礎として採用され運用されるようになって以来いっそうの検討と洗練を加えられて、今日では昔の人の思い及ばなかったような複雑でしかも整然と排列された一大系統を成している。もっともそういう方法は普通の科学の教科書には、あらわにはど・・・<寺田寅彦「科学と文学」青空文庫>
  19. ・・・金相学上の顕微鏡写真帳も、そういうスケールを作るための素材の堆積であるとも言われよう、もし、あの複雑な模様を調和分析にかけた上で、これにさらに統計的分析を加えれば、系統的な分類に基づくスケールを設定することも、少なくも原理的には可能である。・・・<寺田寅彦「感覚と科学」青空文庫>
  20. ・・・ とかく道太と、そして道太と同じ腹から生まれた姉妹とは、その系統はずれであった。「しかしいくつです」「もう七十四です。このお婆さんより二つ上です。少い時分私がこの人を始終お負ぶしてね」 道太はそんながりがりした老婆をかつて見・・・<徳田秋声「挿話」青空文庫>
  21. ・・・私は天の子供らのひだのつけようからそのガンダーラ系統なのを知りました。またそのたしかに于大寺の廃趾から発掘された壁画の中の三人なことを知りました。私はしずかにそっちへ進み愕かさないようにごく声低く挨拶しました。「お早う、于大寺の壁画の中・・・<宮沢賢治「インドラの網」青空文庫>
  22. ・・・ 何年もおなじ系統の職業に従事してきたことが、短く苅った頭にも、書類挾みをもった手首の表情にもあらわれている事務官が、黒い背広をきて、私たちの入ったとは反対側のドアから入ってきた。課長と大同小異の説明をした。もし、書くもののどういうとこ・・・<宮本百合子「ある回想から」青空文庫>
  23. ・・・専門学校では文科系統の学徒が容しゃなく前線へ送り出され、理科系統のものだけが戦力準備者としてのこされた。何年間も否定されつづけて来た若き生の、肯定と回復の一つの気の如く、不安なつつみどころのない表現として、自然と自意識の問題を語るとき大多数・・・<宮本百合子「生きつつある自意識」青空文庫>
  24. ・・・総同盟は、自分たちの内部で丈単一組合化をやるので、他の系統の組合と合流した単一化になるのではないようです。従って、総同盟単一組合中の婦人部の問題はイゼンとしてあるわけです。お話のきき間違いかとも思って、一寸。・・・<宮本百合子「往復帖」青空文庫>
  25. ・・・だからいざとなると、主観の上での好きさにたよって云うのもそこらの娘っこのようでいやだし、それなら、一個の芸術家として見ている俳優をあげるところまでは鑑賞が系統だたず、でも、何故そのままの気持で、随分つまらないものにも涙こぼしたりするんだから・・・<宮本百合子「女の歴史」青空文庫>
  26. ・・・最近『思想と科学』に発表された二百枚の論文は、文化反動との系統的なたたかいである。 民主主義文学の「仲間ぼめ」とかそのための「同志的沈黙」という表現は、反動ジャーナリズムのこのむところだ。しかし民主的文学運動の実際をいくらかでも知ってい・・・<宮本百合子「河上氏に答える」青空文庫>
  27. ・・・ 環境的に見ると、あなたの周囲は明治以来の東京帝国大学の系統をひいたインテリゲンツィアの一つの典型であると思われます。教養あるレスペクタブル・ファミリイであり、レスペクタブル・ファミリイと英語で形容するにふさわしい英文学の影響が、単に趣・・・<宮本百合子「含蓄ある歳月」青空文庫>
  28. ・・・その制作を系統だてて蒐集しているという人が果してあるだろうか。女の画家は、画壇で統領となれないから売れないと云われるが、画壇で統領になれないのは、現在の社会へ女が入ってゆくためには、門が限られているということの一つの反映でもある。画壇政治を・・・<宮本百合子「くちなし」青空文庫>
  29. ・・・民主的な文学運動と互にかかわりあうものとして現代文学の全野に亙って作品を評価し、文学現象をしらべ系統的発展のために発言する能力は、すくなかった。けれども、これは、あながち新日本文学会の批評家・評論家が全く無力であったということにはならない。・・・<宮本百合子「現代文学の広場」青空文庫>
  30. ・・・Schopenhauer は衝動哲学と云っても好い。系統家の Hartmann や Wundt があれから出たように、Aphorismen で書く Nietzsche もあれから出た。発展というものを認めないショオペンハウエルの彼岸哲学が超・・・<森鴎外「沈黙の塔」青空文庫>