げ‐こ【下戸】 の意味

  1. 酒の飲めない人。酒が嫌いな人。⇔上戸 (じょうご) 
  1. 律令制で、戸を大戸・上戸・中戸・下戸に分けたうちの最下級。徴発に応じて出す壮丁が三人以下の戸。

げ‐こ【下戸】の慣用句

  1. 下戸と化け物は無し
    • この世に化け物がいないように、本当に酒の飲めない人はいない。
  1. 下戸の肴荒らし
    • 下戸は酒を飲まない代わりに、料理を食い荒らすということ。
  1. 下戸の建てたる倉も無し
    • 酒に金を使わないからといって、財産家になったという話も聞かない。ほどほどに酒を飲んで楽しんだほうがよい。
  • げ‐こ【下戸】の例文

    出典:青空文庫

    • ・・・もっとも風中と保吉とは下戸、如丹は名代の酒豪だったから、三人はふだんと変らなかった。

      芥川竜之介「魚河岸」

    • ・・・と茶も飲まないで直ぐ飛出し、「大勝利だ、今度こそロスの息の根を留めた、下戸もシャンパンを祝うべしだネ!」と周章た格子を排けて、待たせて置いた車に飛乗りざま、「急げ、急げ!」 こんな周章ただしい忙がしい面会は前後に二度となかった。

      内田魯庵「二葉亭余談」

    • ・・・お職女郎の室は無論であるが、顔の古い幅の利く女郎の室には、四五人ずつ仲のよい同士が集ッて、下戸上戸飲んだり食ッたりしている。

      広津柳浪「今戸心中」