けしき‐ば・む【気色ばむ】

の解説

［動マ五（四）］

1. １ 怒ったようすを表情に現す。むっとして顔色を変える。「—・んで席を立つ」

1. ２ それらしいようすが現れる。

   1. ㋐花が咲きそうになる。

      「梅の花のわづかに—・みはじめて」〈源・幻〉

   2. ㋑出産のきざしが現れる。

      「この子生まるべくなりぬ。—・みて悩めば」〈宇津保・俊蔭〉

1. ３ 意中をほのめかす。

   1. 「時々—・める事はあれど、知りて知らず顔なるにはあらむは」〈宇津保・嵯峨院〉

1. ４ 意味ありげな態度を見せる。

   1. 「この童、隠れの方に—・みけるけはひを御覧じつけて」〈和泉式部日記〉

出典：デジタル大辞泉（小学館）

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