けじめ〔けぢめ〕 の意味

  1. 物と物との相違。区別。
  1. 道徳や規範によって行動・態度に示す区別。節度ある態度。「公私のけじめをつける」「親子の間にもけじめが必要だ」
  1. 連続する物事などの境目。区切れ。「季節のけじめ」
  1. へだて。くぎり。しきり。
    • 「こなたかなた御几帳ばかりを―にて」〈・若菜下〉
  • 名詞

けじめ〔けぢめ〕の慣用句

  1. けじめを食う
    • 他人より低い待遇を受ける。卑しめられる。ばかにされる。
      「汝等(うぬら)に―・ふ様な、そんな二才ぢゃあねえぞ」〈伎・三人吉三
  • けじめ〔けぢめ〕の例文

    出典:青空文庫

    • ・・・南は山影暗くさかしまに映り、北と東の平野は月光蒼茫としていずれか陸、いずれか水のけじめさえつかず、小舟は西のほうをさして進むのである。

      国木田独歩「少年の悲哀」

    • ・・・しかし、これらの藩学校は、藩という制度の枠にはまっていた本質上、当時の身分制度である士農工商のけじめを脱したものではなかった。

      宮本百合子「新しいアカデミアを」

    • ・・・の子は決して自分の寝室に男の友達を入れないという慣習などは、建物の構造が日本とはちがっているという条件からばかりでなく、やはり一方に自由闊達な両性の交際が行われている社会の習慣が、その半面にもっているけじめなのだと思う。

      宮本百合子「異性の友情」