け‐だし【蹴出し】 の意味

  1. 和装で、女性が腰巻の上に重ねてつける布。裾よけ。
  • け‐だし【蹴出し】の例文

    出典:青空文庫

    • ・・・ そこへ……       六 いかに、あの体では、蝶よりも蠅が集ろう……さし捨のおいらん草など塵塚へ運ぶ途中に似た、いろいろな湯具蹴出し

      泉鏡花「瓜の涙」

    • ・・・ 質の出入れ――この質では、ご新姐の蹴出し……縮緬のなぞはもう疾くにない、青地のめりんす、と短刀一口。

      泉鏡花「木の子説法」

    • ・・・―― 一度横目を流したが、その時は、投げた単衣の後褄を、かなぐり取った花野の帯の輪で守護して、その秋草の、幻に夕映ゆる、蹴出しの色の片膝を立て、それによりかかるように脛をあらわに、おくれ毛を撫でつけるのに、指のさきをなめるのを、ふと見ま・・・

      泉鏡花「神鷺之巻」