けん‐とう〔‐タウ〕【見当】 の意味

  1. 大体の方向・方角。「駅はこの見当です」
  1. はっきりしていない事柄について大体の予想をすること。見込み。「犯人の見当はついている」「見当をつける」
  1. 版画や印刷で、刷る紙の位置を決めるための目印。その形からトンボともいう。
  1. (接尾語的に用いて)数量を表す語に付いて、その程度の数量であることを表す。…ぐらい。「五〇人見当」
  • 名詞

けん‐とう〔‐タウ〕【見当】の慣用句

  1. けんとうしき【見当識】
    • 自己の時間的、空間的、社会的位置を正しく認識する機能。指南力。
  1. けんとうしきしょうがい【見当識障害】
    • 見当識が低下し、現在の日時、自分がいる場所、周囲の人との関係などが正しく認識できない状態。失見当識。
  1. けんとうちがい【見当違い】
    • [名・形動]
    • 推測や判断を誤ること。また、そのさま。「見当違いもはなはだしい」「見当違いな(の)返事をする」
    • 方向を誤ること。また、そのさま。「見当違いな(の)方角」
  1. けんとうはずれ【見当外れ】
    • 見当違い」に同じ。「見当外れもはなはだしい」
  • けん‐とう〔‐タウ〕【見当】の例文

    出典:青空文庫

    • ・・・「ええ、まあそんな見当です。

      芥川竜之介「お律と子等と」

    • ・・・彼は五年近く父の心に背いて家には寄りつかなかったから、今までの成り行きがどうなっているか皆目見当がつかなかったのだ。

      有島武郎「親子」

    • ・・・ 七兵衛天窓を掻いて、「困らせるの、年月も分らず、日も分らず、さっぱり見当が着かねえが、」と頗る弱ったらしかったが、はたと膝を打って、「ああああ居た居た、居たが何、ありゃ売物よ。

      泉鏡花「葛飾砂子」