1. 古い意味

  1. 昔をしのぶ心。

虎 (とら) が他の獣類を恐れさせる威力強大武力権力などをいう。「—を張る」

  1. わざとすること。また、その気持ち。「—に取り違える」

  1. 私法上、自分行為から一定の結果が生じることを認容しながら行為に出る心情刑法上は、罪となる事実認識し、かつ結果の発生意図または認容している場合をいう。⇔過失

  1. 特定の人に強くひかれること。また、切ないまでに深く思いを寄せること。恋愛。「—に落ちる」「—に破れる」

  1. 土地・植物・季節などに思いを寄せること。

    1. 「明日香川川淀さらず立つ霧の思ひ過ぐべき—にあらなくに」〈・三二五〉

[補説]書名別項。→

ひざから下のはれる病気。今の脚気 (かっけ) のようなもの。こいあし。〈和名抄

  1. 願い求めること。頼むこと。頼み。「—に応じて引き受ける」「雨 (あま) —」

  1. してほしいと望むこと。所望 (しょもう) すること。

    1. 「隣より常夏の花を—におこせたりければ」〈古今・夏・詞書

コイ目コイ科の淡水魚。全長約60センチ。体は長い筒形で背から腹へかけての幅が広く、長短二対の口ひげがある。野生種は、背部が蒼褐色、側面から腹部が黄褐色で光沢がある。平野部の河川湖沼にすむ。食用・観賞用に広く飼養され、ドイツゴイニシキゴイヒゴイなど多くの品種がある。

[形][文]こ・し[ク]
  1. 色合いが強い。「墨が—・い」「—・い藍 (あい) 染め」⇔薄い淡い

  1. においや味などが強い。「塩味が—・い」「百合の—・い香り」⇔薄い淡い

  1. 液体の中に溶けている物質割合が高い。「—・くいれたコーヒー」⇔薄い

  1. 密度が高い。充実している。また、ぎっしりと並んだり詰まったりしている。「霧が—・い」「内容が—・い」「眉が—・い」「魚影が—・い」⇔薄い

  1. 度合いが強い。「化粧が—・い」「並木が—・い影を落とす」⇔薄い

  1. 可能性などの程度が高い。「敗色が—・い」「犯人である疑いが—・い」⇔薄い

  1. 関係密接である。「血のつながりが—・い」

  1. 俗に、容貌性格などに際だった特徴がある。また、一つのことにのめり込んでいる。「目鼻立ちの—・い顔」「芸人の中でも特に—・い連中が集まる」

[派生]こさ[名]
[接尾]《形容詞型活用[文]こ・し(ク活)。形容詞「濃い」の接尾語化》(「っこい」の形になることも多い)
  1. 名詞に付いて、それが多く含まれている、それが濃いという意を表す。「油っ—・い」

  1. 性質状態を表す語に付いて、それがはなはだしい意を表す。「ねばっ—・い」「しつ—・い」「しつっ—・い」「まるっ—・い」

小池真理子の恋愛小説。学園紛争の時代背景に、3人の男女の倒錯した愛の世界を描く。平成7年(1995)発表同年、第114回直木賞受賞

出典:gooニュース

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