こう‐しゃ〔カウ‐〕【校舎】 の意味

  • 名詞
  • こう‐しゃ〔カウ‐〕【校舎】の例文

    出典:青空文庫

    • ・・・曇天にこぞった若葉の梢、その向うに続いた鼠色の校舎、そのまた向うに薄光った入江、――何もかもどこか汗ばんだ、もの憂い静かさに沈んでいる。

      芥川竜之介「十円札」

    • ・・・を持って、僕たちが何日かを忙しい中に暮らした事務室を去った時、窓から首を出して見たら、泥まみれの砂利の上には、素枯れかかった檜や、たけの低い白楊が、あざやかな短い影を落して、真昼の日が赤々とした鼠色の校舎の羽目には、亜鉛板やほうきがよせかけ・・・

      芥川竜之介「水の三日」

    • ・・・機械体操場と向い合って、わずかに十歩ばかり隔っている二階建の校舎の入口へ、どう思ったか毛利先生が、その古物の山高帽を頂いて、例の紫の襟飾へ仔細らしく手をやったまま、悠然として小さな体を現した。

      芥川竜之介「毛利先生」