こう‐しょう〔‐シヤウ〕【工×廠】 の意味

  1. 旧陸海軍に所属し、兵器・弾薬などの軍需品を製造・修理した工場。「砲兵工廠」
  • こう‐しょう〔‐シヤウ〕【工×廠】の例文

    出典:青空文庫

    • ・・・ そのほかまだ数え立てれば、砲兵工廠の煙突の煙が、風向きに逆って流れたり、撞く人もないニコライの寺の鐘が、真夜中に突然鳴り出したり、同じ番号の電車が二台、前後して日の暮の日本橋を通りすぎたり、人っこ一人いない国技館の中で、毎晩のように大・・・

      芥川竜之介「妖婆」

    • ・・・水戸藩邸の最後の面影を止めた砲兵工廠の大きな赤い裏門は何処へやら取除けられ、古びた練塀は赤煉瓦に改築されて、お家騒動の絵本に見る通りであったあの水門はもう影も形もない。

      永井荷風「伝通院」

    •  私共が故郷の金沢から始めて東京に出た頃は、水道橋から砲兵工廠辺はまだ淋しい所であった。

      西田幾多郎「明治二十四、五年頃の東京文科大学選科」