こう‐せつ〔カウ‐〕【巧拙】 の意味

  1. たくみなことと、つたないこと。じょうずとへた。「作品の巧拙を問わない」
  • 名詞
  • こう‐せつ〔カウ‐〕【巧拙】の例文

    出典:青空文庫

    • ・・・ そこで文章の死活がまたしばしば音調の巧拙に支配せらるる事の少からざるを思うに、文章の生命はたしかにその半以上懸って音調の上にあることを信ずるのである。

      泉鏡花「おばけずきのいわれ少々と処女作」

    • ・・・技術の巧拙は問う処でない、掲げて以て衆人の展覧に供すべき製作としては、いかに我慢強い自分も自分の方が佳いとは言えなかった。

      国木田独歩「画の悲み」

    • ・・・自分は尺八のことにはまるで素人であるから、彼が吹くその曲の善し悪し、彼の技の巧拙はわからないけれども、心をこめて吹くその音色の脈々としてわれに迫る時、われ知らず凄動したのである。

      国木田独歩「女難」