あり‐つ・く【有り付く】

の解説

［動カ五（四）］

1. １ 求めていたものをやっとの思いで手に入れる。

   1. ㋐お金や食物などが手に入る。「小遣い銭に—・く」「思いがけないご馳走に—・く」

   2. ㋑働き口が見つかる。「割のいい仕事に—・く」

1. ２ 住みつく。安住する。

   1. 「女 (むすめ) は…さるかたに、したたかなるさまに—・きたり」〈夜の寝覚・一〉

1. ３ 異性と一緒に住む。結婚する。

   1. 「三人はみなみな—・き給ふ」〈伽・鉢かづき〉

1. ４ 似合う。ぴったりする。板につく。

   1. 「さし縫ひ着つつ、—・かずとり繕ひたる姿ども」〈源・総角〉

1. ５ ある身分や境遇に生まれつく。

   1. 「もとより—・きたるさ様の並々の人は」〈源・蓬生〉

［動カ下二］住みつかせる。また、仕官などさせて生活の道を得させる。身を固めさせる。

1. 1. 「殿ばら、今まで—・けざるこそ心にかかり候へども」〈曽我・四〉

出典：デジタル大辞泉（小学館）

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