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こう‐ろん【公論】例文一覧 29件

  1. ・・・――江戸の町人に与えた妙な影響を、前に快からず思った内蔵助は、それとは稍ちがった意味で、今度は背盟の徒が蒙った影響を、伝右衛門によって代表された、天下の公論の中に看取した。彼が苦い顔をしたのも、決して偶然ではない。 しかし、内蔵助の不快・・・<芥川竜之介「或日の大石内蔵助」青空文庫>
  2. ・・・私はいつも云っていたことですが、滝田さんは、徳富蘇峰、三宅雄二郎の諸氏からずっと下って僕等よりもっと年の若い人にまで原稿を通じて交渉があって、色々の作家の逸話を知っていられるので、もし今後中央公論の編輯を誰かに譲って閑な時が来るとしたら、そ・・・<芥川竜之介「夏目先生と滝田さん」青空文庫>
  3. ・・・「……終りに臨んで、私は中央公論の読者諸君に申しあげたい。諸君は、小説家やジャーナリストの筆先に迷って徒らに帝都の美に憧れてはならない。われわれの国の固有の伝統と文明とは、東京よりも却って諸君の郷土に於て発見される。東京にあるものは、根・・・<織田作之助「東京文壇に与う」青空文庫>
  4. ・・・中外公論よりの百枚以上の小説かきたまえ、と命令、よき読者、杉山氏へのわが寛大の出来すぎた謝辞とを思い合せて、まこと健康の祝意示して、そっと微笑み、作家へ黙々握手の手、わずかに一市民の創生記、やや大いなる名誉の仕事与えられて、ほのぼのよみがえ・・・<太宰治「創生記」青空文庫>
  5. ・・・しかし百年の公論は必ずその事を惜しんで、その志を悲しむであろう。要するに人格の問題である。諸君、我々は人格を研くことを怠ってはならぬ。<徳冨蘆花「謀叛論(草稿)」青空文庫>
  6. ・・・ ゆえに本書の如きは民間一個人の著書にして、その信不信をばまったく天下の公論に任じ、各人自発の信心をもってこれを読ましむるは、なお可なりといえども、いやしくも政府の撰に係るものを定めて教科書となし、官立・公立の中学校・師範学校等に用うる・・・<福沢諭吉「読倫理教科書」青空文庫>
  7. 「貧しき人々の群」は一九一六年、十八歳のときに書かれた。そして、その年の秋中央公論に発表された。「貧しき人々の群」は、稚いけれども純朴な人道的なこころもちと、自然の豊富さ、人間生活への感動にたってかかれている。少女だった・・・<宮本百合子「あとがき(『宮本百合子選集』第一巻)」青空文庫>
  8. ・・・即ち小説は一九三九年の九月にかいて十一月の中央公論に発表された「杉垣」が、禁止以来はじめての作品である。それまで、ちょっとした随筆を二三篇かき、その一つであった「清風おもむろに吹き来つて」という随筆がきっかけとなって、明治から現代までの文学・・・<宮本百合子「あとがき(『宮本百合子選集』第五巻)」青空文庫>
  9. ・・・ 一九三一年七月中央公論のためにかかれた「文芸時評」は、全篇がその五月にもたれた「ナップ」第三回大会報告となっている。中央公論の編輯者ばかりでなく、多くの人が、その素朴さにおどろいた。わたしはそんなに人におどろかれるわたしの素朴さという・・・<宮本百合子「あとがき(『宮本百合子選集』第十巻)」青空文庫>
  10. ・・・一九三五年四月に中央公論に発表されて間もなく五月十何日であったかに、再び検挙された。「おもかげ」「広場」二つとも一九三九年の暮にかかれた。きょう読むと、どっちも、ほんとに苦しい小説である。主題が緊張しているばかりでなく、云いたいことを云・・・<宮本百合子「あとがき(『宮本百合子選集』第四巻)」青空文庫>
  11.  七月八日、朝刊によって、有島武郎氏が婦人公論の波多野秋子夫人と情死されたことを知った。実に心を打たれ、その夜は殆ど眠れなかった。 翌朝、下六番町の邸に告別式に列し、焼香も終って、じっと白花につつまれた故人の写真を見・・・<宮本百合子「有島武郎の死によせて」青空文庫>
  12.  森鴎外の「歴史もの」は、大正元年十月の中央公論に「興津彌五右衛門の遺書」が載せられたのが第一作であった。そして、斎藤茂吉氏の解説によると、この一作のかかれた動機は、その年九月十三日明治大帝の御大葬にあたって乃木大将夫妻の殉・・・<宮本百合子「鴎外・芥川・菊池の歴史小説」青空文庫>
  13. ・・・若い女性たちの関心も結婚という課題にじかに向かっていて、婦人公論の柳田国男氏の女性生活史への質問も、五月号では「家と結婚」をテーマとしている。 若い女性の結婚に対する気持が、いくらかずつ変化して来ていると感じたのは、すでにきのう今日のこ・・・<宮本百合子「結婚論の性格」青空文庫>
  14. ・・・「婦人公論の新年号みた? あるわよ、いろんなのが……」などという会話をとりかわすのは、一体どんな婦人及彼女の彼氏たちでありましょうか? 朝六時に、霜でカンカンに凍った道を赤い鼻緒の中歯下駄で踏みながら、正月になっても去年のショー・・・<宮本百合子「ゴルフ・パンツははいていまい」青空文庫>
  15. ・・・それは、雑誌のことで、雑誌も、正月の『婦人公論』についてである。 初め、女流百人百題という題を見、ジャアナリズムを感じただけであった。順ぐり読むうちに、そうばかりも云えぬ気がして来た。兎に角ここには、これだけ現代女性の云うこと、思うこと・・・<宮本百合子「是は現実的な感想」青空文庫>
  16. ・・・を坪内逍遙博士に見ていただきました処、意外にも非常なお推奨を受けまして博士のお世話で中央公論に発表されたので、幸い有難い評判をいただきました。お茶の水の卒業後暫く目白の女子大学に学び、先年父の外遊に随って渡米、コロムビア大学に留まって社会学・・・<宮本百合子「処女作より結婚まで」青空文庫>
  17.  私が、初めて瀧田哲太郎氏に会ったのは、西片町に在った元の中央公論社でであった。大正五年の五月下旬であったろうか、私は坪内先生からの紹介で二百枚ばかりの小説を持ち、瀧田氏に面会を求めて行ったのです。 留守かと思ったら、幸・・・<宮本百合子「狭い一側面」青空文庫>
  18.  二月 日曜、二十日 朝のうち、婦人公論新年号、新聞の切りぬきなどをよんだ。東京に於る、始めての陪審裁判の記事非常に興味あり。同時に陪審員裁判長の応答、その他一種の好意を感じた。紋付に赤靴ばきの陪審員の正直な熱心さが・・・<宮本百合子「一九二九年一月――二月」青空文庫>
  19. ・・・ カルメン夫人はいかにも人柄のよい、教養のあるひとらしく、『婦人公論』などに書いた文章などよむと、むしろ音楽を文学的に、哲学的に感じすぎているようなところさえうかがわれる。夫人は、その教養でワインガルトナーが芸術家として到達しているとこ・・・<宮本百合子「近頃の話題」青空文庫>
  20. ・・・『改造』『中央公論』などという綜合雑誌の発行所がその雑誌の属する第七部とかには出ていないで中央公論社は、『婦人公論』で第五部に、改造社は『短歌研究』、『俳句研究』で、研究社の『英語研究』と同じ類別のなかにくまれていたと書かれていたように記憶・・・<宮本百合子「日本文化のために」青空文庫>
  21. ・・・坪内雄蔵先生のところへそれを持ってゆくことになり、『中央公論』の瀧田樗蔭に会うことになり、少しちぢめて九月の『中央公論』に載せられた。薄謝と書いた紙包に百五十円入っていた。女子大は一学期でやめていた。一九一七年「日は・・・<宮本百合子「年譜」青空文庫>
  22. ・・・『婦人戦旗』の読者はもちろんのこと、『婦人公論』や『主婦之友』などの読者も、一人のこさずよむべき雑誌です。 仲間同士で、みんな読むよう、すすめ合おう! そして、われわれの力で『働く婦人』を素晴らしいものに守りたてて行こうではありませ・・・<宮本百合子「発刊の言葉」青空文庫>
  23. ・・・ 十月号の婦人公論であったか、千葉亀雄氏が、婦人と読書のことについて書いておられた。その文章で、婦人がたとえばイギリスのような国でもどんなに扱われていたかという実例に、ジェーン・オウスティンがあのような傑作をかくに仕事部屋を持っていなか・・・<宮本百合子「夫婦が作家である場合」青空文庫>
  24. ・・・中央公論社は小説を出して儲けて社会的の一つの機会を与えただけで後はそのままです。野沢富美子さんの「煉瓦女工」はこの頃になって映画にもなっているけれども、第一公論社は野沢さんを食ったような所があります。そういう風にして、立派な才能、或はよくな・・・<宮本百合子「婦人の創造力」青空文庫>
  25. ・・・第一次のヨーロッパ大戦の前後、日本にはじめて職業婦人というものがあらわれ、婦人の社会的な自覚が一般の念頭に燃えたころ、中央公論社は、『中央公論』の姉妹として『婦人公論』を、改造社は『女性改造』を発刊して、婦人の向上のために役立とうとした。『・・・<宮本百合子「婦人の読書」青空文庫>
  26. ・・・万機公論に決すべし、という五ヵ条の誓文は、自由党という政党を弾圧し、言論取しまりの警察法をつくって、そのあとからあらわれた。明治開化で士族平民の別なく人おのおのその志をのぶべし、という理想は実現するにあまり遠かった。 けれども、徳川の封・・・<宮本百合子「平和への荷役」青空文庫>
  27. ・・・を最後に附記されている『婦人公論』編集部宛の長瀬澄江さんのことばまでとおしてよんだとき、その手紙と本文の文章とのあいだに、切なさとはこういうものと思わせずにいないすすり泣きと、それをこらえて笑っている若い女の人々の肩のふるえを感じる。三回の・・・<宮本百合子「「未亡人の手記」選後評」青空文庫>
  28. ・・・ 杉山平助氏の『婦人公論』における恋愛論は、ジャーナリストとしての技術を傾けて書かれているものであるが、中に短く引用されている加賀耿二氏の文章がある。「労働者に恋愛などという高尚なものはない。あるのは『おい、どうだい?』ばかりである」云・・・<宮本百合子「もう少しの親切を」青空文庫>
  29. ・・・東京の新聞やあると求むるに、二日前の朝野新聞と東京公論とありき。ここにも小説は家ごとに読めり。借りてみるに南翠外史の作、涙香小史の翻訳などなり。 二十三日、家のあるじに伴われて、牛の牢という渓間にゆく。げに此流には魚栖まずというもことわ・・・<森鴎外「みちの記」青空文庫>