こ‐ぎく【小菊】 の意味

  1. 観賞用に栽培される花の小さい菊。 秋》
  1. 薄手で小判の和紙。懐紙としてのほか、茶の湯の釜敷 (かましき) や鼻紙などに利用される。
  • こ‐ぎく【小菊】の例文

    出典:青空文庫

    • ・・・緒に結んだ状に、小菊まじりに、俗に坊さん花というのを挿して供えたのが――あやめ草あしに結ばむ――「奥の細道」の趣があって、健なる神の、草鞋を飾る花たばと見ゆるまで、日に輝きつつも、何となく旅情を催させて、故郷なれば可懐しさも身に沁みる。

      泉鏡花「夫人利生記」

    • ・・・円髷、前垂がけ、床の間の花籠に、黄の小菊と白菊の大輪なるを莟まじり投入れにしたるを視め、手に三本ばかり常夏の花を持つ。

      泉鏡花「錦染滝白糸」

    • ・・・雪国の冬だけれども、天気は好し、小春日和だから、コオトも着ないで、着衣のお召で包むも惜しい、色の清く白いのが、片手に、お京――その母の墓へ手向ける、小菊の黄菊と白菊と、あれは侘しくて、こちこちと寂しいが、土地がら、今時はお定りの俗に称うる坊・・・

      泉鏡花「縷紅新草」