こく‐めい【克明】 の意味

  1. [名・形動]
  1. 細かいところまで念を入れて手落ちのないこと。また、そのさま。丹念。「克明な記録」
  1. まじめで正直なこと。また、そのさま。実直。
    • 「姉は世間でいう義理を―に守り過ぎる女であった」〈漱石道草
  1. [派生]こくめいさ[名]
  • 名詞
  • こく‐めい【克明】の例文

    出典:青空文庫

    • ・・・私がその町に住まい始めた頃働いていた克明な門徒の婆さんが病室の世話をしていた。

      有島武郎「小さき者へ」

    • ・・・ といったが克明な色面に顕れ、「おお、そして何よ、憂慮をさっしゃるな、どうもしねえ、何ともねえ、俺あ頸子にも手を触りやしねえ、胸を見な、不動様のお守札が乗っけてあら、そらの、ほうら、」 菊枝は嬉しそうに血の気のない顔に淋しい笑を・・・

      泉鏡花「葛飾砂子」

    • ・・・ と二人は一所に挨拶をして、上段の間を出て行きまする、親仁は両提の莨入をぶら提げながら、克明に禿頭をちゃんと据えて、てくてくと敷居を越えて、廊下へ出逢頭、わッと云う騒動。

      泉鏡花「湯女の魂」