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これ【×此れ/是/×之/維/×惟】例文一覧 38件

  1. ・・・岡林杢助殿なども、昨年切腹こそ致されたが、やはり親類縁者が申し合せて、詰腹を斬らせたのだなどと云う風評がございました。またよしんばそうでないにしても、かような場合に立ち至って見れば、その汚名も受けずには居られますまい。まして、余人は猶更の・・・<芥川竜之介「或日の大石内蔵助」青空文庫>
  2. ・・・然し今私は性欲生活にかけて童貞者でないように聖書に対してもファナティックではなくなりました。れは悪い事であり又いい事でした。楽園を出たアダムは又楽園に帰る事は出来ません。其処には何等かの意味に於て自ら額に汗せねばならぬ生活が待って居ます。・・・<有島武郎「『聖書』の権威」青空文庫>
  3. ・・・ しかるに、観聞志と云える書には、――斎川以西有羊腸、維石厳々、嚼足、毀蹄、一高坂也、以馬憂これをもってうまかいたいをうれう、人痛嶮艱、王勃所謂、関山難踰者、方乎可信依、土人称破鐙坂、破鐙坂東有一堂、中置二女影、身着戎衣服、頭戴烏帽・・・<泉鏡花「一景話題」青空文庫>
  4. ・・・女子供や隠居老人などが、らちもなき手真似をやって居るものは、固より数限りなくある、乍併れらが到底、真の茶趣味を談ずるに足らぬは云うまでもない、それで世間一般から、茶の湯というものが、どういうことに思われて居るかと察するに、一は茶の湯という・・・<伊藤左千夫「茶の湯の手帳」青空文庫>
  5.      跡のはげたる入長持 聟入、取なんかの時に小石をぶつけるのはずいぶんらんぼうな事である。どうしたわけでこんな事をするかと云うとはりんきの始めである。人がよい事があるとわきから腹を立てたりするのも世の中の人心・・・<著:井原西鶴 訳:宮本百合子「元禄時代小説第一巻「本朝二十不孝」ぬきほ(言文一致訳)」青空文庫>
  6. ・・・』て、二人ともずどんずどん一生懸命になって二三十発つづけざまに発砲した。に応じて、当の目あてからは勿論、盤龍山、鷄冠山からも砲弾は雨、あられと飛んで来た。ひかって青い光が破裂すると、ぱらぱらッと一段烈しう速射砲弾が降って来たんで、僕は地上・・・<岩野泡鳴「戦話」青空文庫>
  7. ・・・(八兵衛の事蹟については某の著わした『天下伊藤八兵衛』という単行の伝記がある、また『太陽』の第一号に依田学海の「伊藤八兵衛伝」が載っておる。実業界に徳望高い某子爵は素七 小林城三 椿岳は晩年には世間離れした奇人で名を売った・・・<内田魯庵「淡島椿岳」青空文庫>
  8. ・・・と云うも、然しれとても亦来世の約束を離れたる道徳ではない、永遠の来世を背景として見るにあらざれば垂訓の高さと深さとを明確に看取することは出来ない。「心の貧しき者は福なり」、れ奨励である又教訓である、「天国は即ち其人の有なれば也」、・・・<内村鑑三「聖書の読方」青空文庫>
  9. ・・・ 芸術家として偉大なる所以は、等の人間性の強さと深さとの問題であります。言い換えれば人間愛に対してどれ程までに其の作家が誠実であり、美に対してどれ程までに敏感であり、正義に対してどれ程までに勇敢に戦うかということにある。 事件の異・・・<小川未明「芸術は生動す」青空文庫>
  10. ・・・「恥かしいですけど、お茶はあんまりしてませんの。非教わろうと思てるんですけど。――ところで、話ちがいますけど、貴方キネマスターで誰がお好きですか?」「…………」「私、絹代が好きです。一夫はあんまり好きやあれしません。あの人は高・・・<織田作之助「秋深き」青空文庫>
  11. ・・・これはズッと昔の事、尤もな、昔の事と思われるのはばかりでない、おれが一生の事、足を撃れて此処に倒れる迄の事は何も彼もズッと昔の事のように思われるのだが……或日町を通ると、人だかりがある。思わずも足を駐めて視ると、何か哀れな悲鳴を揚げている・・・<著:ガールシンフセヴォロド・ミハイロヴィチ 訳:二葉亭四迷「四日間」青空文庫>
  12. ・・・私は暫く考えていましたが、願わくば臨終正念を持たしてやりたいと思いまして「もうお前の息苦しさを助ける手当はこれで凡て仕尽してある。迄しても楽にならぬでは仕方がない。然し、まだ悟りと言うものが残っている。若し幸にして悟れたら其の苦痛は無くな・・・<梶井久「臨終まで」青空文庫>
  13. ・・・「御嶽教会×××作」と。 茅屋根の雪は鹿子斑になった。立ちのぼる蒸気は毎日弱ってゆく。 月がいいのである晩行一は戸外を歩いた。地形がいい工合に傾斜を作っている原っぱで、スキー装束をした男が二人、月光を浴びながらかわるがわる滑走・・・<梶井基次郎「雪後」青空文庫>
  14. ・・・ この墓が七年前に死んだ「並木善兵衛墓」である、「杉の杜の髯」の安眠所である。 この日、兄の貫一その他の人々は私塾設立の着手に取りかかり、片山という家の道場を借りて教場にあてる事にした。この道場というは四間と五間の板間で、その以前・・・<国木田独歩「河霧」青空文庫>
  15. ・・・後世の史家頼山陽のごときは、「北条氏の事我れを云ふに忍びず」と筆を投じて憤りを示したほどであったが、当時は順逆乱れ、国民の自覚奮わず、世はおしなべて権勢と物益とに阿付し、追随しつつあった。荘園の争奪と、地頭の横暴とが最も顕著な時代相の徴候・・・<倉田百三「学生と先哲」青空文庫>
  16. ・・・そこに描かれているものは、個人の苦痛、数多の犠牲、戦争の悲惨、それから、等に反対する個人の気持や、人道的精神等である。 手近かな例を二三挙げてみる。 田山花袋の「一兵卒」は、日露戦争に、満洲で脚気のために入院した兵卒が、病院の不潔・・・<黒島伝治「反戦文学論」青空文庫>
  17. ・・・居たような勢で有りましたが、其の文章の組織や色彩が余り異様であったために、そして又言語の実際には却て遠かって居たような傾もあったために、理知の判断からは言文一致と云うことを嫌わなかったものも感情上からを悦ばなかったようの次第でありましたが・・・<幸田露伴「言語体の文章と浮雲」青空文庫>
  18.      一 私は死刑に処せらるべく、今東京監獄の一室に拘禁せられて居る。 嗚呼死刑! 世に在る人々に取っては、れ程忌わしく恐ろしい言葉はあるまい、いくら新聞では見、物の本では読んで居ても、まさかに自分が此忌わ・・・<幸徳秋水「死生」青空文庫>
  19. ・・・ただ呉れろと言われて快く出すものは無い。から君が東京迄も行こうというのに、そんな方法で旅が出来るものか。だからさ、それを僕が君に忠告してやる。何か為て、働いて、それから頼むという気を起したらば奈何かね。」「はい。」と、男は額に手を宛て・・・<島崎藤村「朝飯」青空文庫>
  20. ・・・ 先、堯典に見るにその事業は羲氏・和氏に命じて暦を分ちて民の便をはかり、その子を措いて孝道を以て聞えたる舜を田野に擧げて、に位を讓れることのみ。而してその特異なる點は天文暦日に關するもの也。即ち天に關する分子なり。 次に舜典に徴す・・・<白鳥庫吉「『尚書』の高等批評」青空文庫>
  21. ・・・明治初年の、佳人奇遇、経国美談などを、古本屋から捜して来て、ひとりで、くすくす笑いながら読んでいる。黒岩涙香、森田思軒などの、飜訳物をも、好んで読む。どこから手に入れて来るのか、名の知れぬ同人雑誌をたくさん集めて、面白いなあ、うまいなあ、・・・<太宰治「愛と美について」青空文庫>
  22. ・・・たゝ活動する趣ありて宛然まのあたり萩原某に面合わするが如く阿露の乙女に逢見る心地す相川それの粗忽しき義僕孝助の忠やかなる読来れば我知らず或は笑い或は感じてほと/\真の事とも想われ仮作ものとは思わずかしはた文の妙なるに因る歟然り寔に其の文の・・・<著:坪内逍遥 校訂:鈴木行三「怪談牡丹灯籠」青空文庫>
  23. ・・・「露国の名誉ある貴族たる閣下に、御遺失なされ候物品を返上致す機会を得候は、拙者の最も光栄とする所に有候。猶将来共。」あとは読んでも見なかった。 おれはホテルを出て、沈鬱して歩いていた。頼みに思った極右党はやはり頼み甲斐のない男であった・・・<著:ディモフオシップ 訳:森鴎外「襟」青空文庫>
  24. ・・・「佳人奇遇」のごとき、当時では最も西洋臭くて清新と考えられたものを愛読し暗唱した。それ以前から先輩の読み物であった坪内氏の「当世書生気質」なども当時の田舎の中学生にはやはり一つの新しい夢を吹き込むものであった。宮崎湖処子の「帰省」という本・・・<寺田寅彦「科学と文学」青空文庫>
  25. ・・・有事弟子服其労、有酒食先生饌、曾以為孝乎。行儀の好いのが孝ではない。また曰うた、今之孝者謂能養、至犬馬皆能有養、不敬何以別乎。体ばかり大事にするが孝ではない。孝の字を忠に代えて見るがいい。玉体ばかり大切する者が真の忠臣であろうか。もし玉・・・<徳冨蘆花「謀叛論(草稿)」青空文庫>
  26. ・・・“中央集権”か非か。“ブルジョア議会”の肯定と否定。“ソビエット”と“自由連合”。労働者側では小野が一人で太刀打ちしている。しかし津田はとにかく三吉が黙っているのは、よくわからぬばかりでなくて、小野の態度が極端なうたぐりと感傷とで、ときに・・・<徳永直「白い道」青空文庫>
  27. ・・・この溝渠には曾て月見橋とか雪見橋とか呼ばれた小さな橋が幾条もかけられていたのであるが、それ等旧時の光景は今はわずかに小林清親の風景板画に於てのみを見るものとなった。 池の端を描いた清親の板画は雪に埋れた枯葦の間から湖心遥に一点の花かと・・・<永井荷風「上野」青空文庫>
  28. ・・・蝮蛇はを路傍に見出した時土塊でも木片でも人がを投げつければ即時にくるくると捲いて決して其所を動かない。そうして扁平な頭をぶるぶると擡げるのみで追うて人を噛むことはない。太十も甞て人を打擲したことがなかった。彼はすぐ怒るだけに又すぐに解け・・・<長塚節「太十と其犬」青空文庫>
  29. ・・・ 彼のエイトキン夫人に与えたる書翰にいう「此夏中は開け放ちたる窓より聞ゆる物音に悩まされ候事一方ならず色々修繕も試み候えども寸毫も利目無夫より篤と熟考の末家の真上に二十尺四方の部屋を建築致す事に取極め申候是は壁を二重に致し光線は天井よ・・・<夏目漱石「カーライル博物館」青空文庫>
  30. ・・・科学、技術、経済の発達の結果、今日、各国家民族が緊密なる一つの世界的空間に入ったのである。を解決する途は、各自が世界史的使命を自覚して、各自が何処までも自己に即しながら而も自己を越えて、一つの世界的世界を構成するの外にない。私が現代を各国・・・<西田幾多郎「世界新秩序の原理」青空文庫>