さい‐みん【細民】 の意味

  1. 下層階級の人々。貧しい人たち。「市井の細民」「細民街」
  • 名詞

さい‐みん【細民】の慣用句

  1. さいみんくつ【細民窟】
    • 貧しい人々の集まり住む地域。貧民窟。スラム。
  • さい‐みん【細民】の例文

    出典:青空文庫

    • ・・・無論その辺には彼に恰好な七円止まりというような貸家のあろう筈はないのだが、彼はそこを抜けて電車通りに出て電車通りの向うの谷のようになった低地の所謂細民窟附近を捜して見ようと思って、通りかゝったのであった。

      葛西善蔵「子をつれて」

    • 細民街のぼろアパアト、黄塵白日、子らの喧噪、バケツの水もたちまちぬるむ炎熱、そのアパアトに、気の毒なヘロインが、堪えがたい焦躁に、身も世もあらず、もだえ、のたうちまわっているのである。

      太宰治「音に就いて」

    • ・・・飢えに泣いているはずの細民がどうかすると初鰹魚を食って太平楽を並べていたり、縁日で盆栽をひやかしている。

      寺田寅彦「春六題」